「侍女の物語」全てを奪われても“絶対に屈しない”女性たちに注目…特別映像入手
宗教主義国“ギレアド共和国”では、妊娠可能な健康な身体を持つ女性は家族、仕事、財産、人権を奪われ、“子どもを産むための道具=侍女”として上流階級の夫妻のもとに送り込まれることが法律で定められている…。
この異様な世界について、「極端な思想を持つ政権が、強硬な姿勢で国を変えていく」と言及する製作総指揮ウォーレン・リトルフィールドの言葉通り、本ドラマでは、“愛娘と一緒に過ごす”という、母親にとって当たり前の幸せさえも奪われた、理不尽で恐怖に包まれた世界が広がっている。
その一方で、ウォーターフォード夫人役を務めるイヴォンヌ・ストラホフスキー(「CHUCK/チャック」)は、「誰にとっても不快なこの状況に、皆なんとか対処していくのよ」と語り、さらにプロデューサーのブルース・ミラーも「背景となる世界は暗いが、テーマは違う。希望を捨てずに戦う姿勢を描いているんだ」と語っている。
エリザベス・モス「オブフレッドは決して諦めない」
いつの日かこの生活から抜け出そうと僅かな希望を持つ者、生き別れになった愛娘にもう一度再会しようと力強く生き抜くと決める者…。そんな侍女たちの決意を物語るかのように、映像でもオブフレッドらが前を見据えて、力強くゆっくりと歩きだすシーンが収められ、彼女たちの生きざまからは、本作が“死”を恐れ現実に従う者の物語ではなく、それ以上に “絶対に屈しない”という強い意志を持って立ち向かおうとする“女性の強さ”を描いた物語であることが痛切に感じられる。