くらし情報『【独女のたわごとvol.43】一糸まとわぬ潔さ 『娼年』が見せる、愛と成長の人間ドラマ』

【独女のたわごとvol.43】一糸まとわぬ潔さ 『娼年』が見せる、愛と成長の人間ドラマ

自分の理想の男性の条件を入力すると候補者が出てくる(妥協も必要ですが…)。確かに便利です。でも、最初のデートでいろんな情報が分かっているということは、会話の楽しみがなくなるんじゃない? あ、共通の趣味があればいいのか! そんなふうにひとりで悶々としているときに巡り逢ったのは、何とも衝撃的な映画『娼年』でした。大学生のリョウが、女性専用コールクラブで娼夫として生きていく姿を描いた、愛と成長の人間ドラマです。

原作は石田衣良の同名小説で2016年に三浦大輔の演出&松坂桃李の主演で舞台化。チケットは即完売、当日券を求めて長蛇の列ができた作品としても記憶されています。舞台は観ることができなかったので、映画で観られるのは嬉しい! 映像化を待っていた女性、多いと思います。

何が凄いかって、主人公のリョウを演じる松坂さんも相手役の女優さんたちも、一糸まとわぬ姿でセックスシーンに挑んでいることです。
その潔さというか、役の向き合い方がまず凄い。恋愛映画でよくあるのが、キスしてベッドに倒れ込むけれど、次のシーンではもうコトを終えていて、胸の辺りまでシーツを纏っているというパターン。それはそれで頭のなかで想像する楽しみもありますが、正直しらけちゃうこともあります。

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