詐欺師・大佐・ドS…ディーン・フジオカの醸し出す色気にやられるワケ
しかし、ブレイクには反動がつきもので、一度ついたイメージの払拭に苦しむ役者も中には存在する。その点、ディーンさんは“五代後”を実に見事に、迷いなく駆け抜けてきた。結婚詐欺師を色気たっぷりに演じた主演映画『結婚』、そのビジュアルで原作ファンの支持も得た『鋼の錬金術師』など、快進撃は順調に続く。また、“五代ロス”に倣って“ダメ恋ロス”なる言葉も生まれた「ダメな私に恋してください」、武井咲とダブル主演の「今からあなたを脅迫します」、Amazonのオリジナルシリーズ「はぴまり~Happy Marriage!?~」など、ドラマ界にもディーンさんの姿あり。詐欺師、大佐、ドS、脅迫屋、再びドSと、これら5作だけを振り返っても紳士な実業家・五代様のイメージを覆す役柄、それでいて「こんなディーンさんも見てみたかった」と思わせるキャラクターに臨んでいる。
さらに、往々にしてディーンさんの役柄は、その色気なくして演じられないものに思える。実業家然として着こなすスーツ姿も、凛々しくエレガントな軍服も、非常にセクシー。かたや粗野な魅力を放つ役でも、やっぱりセクシー。
醸し出す色気がキャラクターの特徴となり、目の離せない物語展開を生む。