2018年8月13日 19:30
“運命”の皮肉さに愕然とする『運命は踊る』…“運命”の残酷さや救いを描いた傑作も総ざらい!
デビュー作『レバノン』で第66回ヴェネチア国際映画祭グランプリ(金獅子賞)に輝いた、イスラエルの鬼才サミュエル・マオズ。その長編2作目となる最新作『運命は踊る』が、9月29日(土)より公開される。
前作に続いて、ヴェネチア国際映画祭で審査員グランプリを受賞する快挙を成し遂げた本作は、夫婦に告げられる息子の“死の誤報”をきっかけに、思いもよらない方向に掛け違っていく3人の“運命”が描かれ、抗えない“運命”の皮肉さを描く、先の読めないミステリアスな展開が見もの。そこで、これまでに公開された傑作をふり返りながら、本作の魅力について迫った。
■『人生スイッチ』不運の連鎖で想像を超える運命をたどる6人の男女
ダミアン・ジフロン監督/‘14
始まりは、些細なきっかけ。不運の連鎖によって思いも寄らぬ運命をたどる6人の男女の物語をオムニバス形式で構成。不運に見舞われていく、ごく平凡な人々の姿を、ブラックユーモアを交えて描き出す。スペインの巨匠ペドロ・アルモドバルがプロデュース。
『運命は踊る』でも“誤報”がきっかけに、登場人物たちの運命がどのように転がっていくかが見どころとなる。
■『セールスマン』想像を超えるラストに驚愕!日常が激変する心理サスペンス
アスガー・ファルハディ監督/‘17
『別離』などの名匠アスガー・ファルハディ監督のサスペンスドラマ。