【インタビュー】ユアン・マクレガーが語る“無償の愛”「プーは決して愛することをやめない」
「大好きな作品と一緒に、日本に来られて嬉しい」。こう語るユアン・マクレガーの言葉が真実なのは、部屋の片隅に並んだプーやピグレット、ティガーのぬいぐるみに向ける視線の温かさから伝わってくる。そして、いまたまたま彼が抱きかかえているのは、お人よしのロバ、イーヨーのぬいぐるみ。どうも、触り心地がいいらしい。
これらの仲間たちが登場する『プーと大人になった僕』に、ユアンはどうしようもなく惹きつけられたという。彼が演じるのは、A.A.ミルンの児童書「クマのプーさん」シリーズに登場するクリストファー・ロビン。かつてプーと親友だったクリストファー少年は成長し、妻と娘を持つビジネスマンになっている。
大事なのは脚本「物語も役柄も、大事なのは心に響いてくるかどうか」
「ユニークなアイデアだよね。
単なる実写化ではなく、ひねりが効いている。人間がもともと持っていた資質が、成長するとどうなるか。それに答えているのも興味深い。ミルンの描いたクリストファーは森の仲間たちのトラブル解決屋で、みんなから頼られる存在だった。そんな彼が仕事ばかりで娘に対しても厳しく、遊び心を忘れた大人になったのは、すごく説得力のあることだと言えるんじゃないかな」。