【インタビュー】ユアン・マクレガーが語る“無償の愛”「プーは決して愛することをやめない」
以前から、「出演作を選ぶときに最も大事なのは脚本」と公言し続けてきたユアン。「クリストファーが人生で大変な時期を迎えたときに、プーが彼の前に戻ってくる」という展開はもちろん、クリストファーの役柄も、彼の心をとらえて離さなかったようだ。
「物語も役柄も、大事なのは心に響いてくるかどうか。脚本を読んだとき、クリストファーのすべてが瞬時に分かったんだ。それは、どの作品でも起こることじゃない。リサーチが必要なこともあれば、演技プランを練らなくてはならないこともある。でも、クリストファー・ロビンを演じるにあたっては、何も考える必要がなかった」。
プーのような存在が実はいる「彼との関係は、クリストファーとプーに近いと思う」
それは、かつてクリストファーとプーたちが“100エーカーの森”で遊んだのと同じように、ユアンにも大切な場所があるからだろうか。
「スコットランドのクリフには、“ザ・ノック”と呼ばれる森があってね」と故郷の森に思いを馳せる。
「僕が16歳まで住んでいたクリフは丘に面した町で、丘の上が森になっている。わりと小さな町だから、7~8歳の子どもたちが自転車に乗って朝早くからザ・ノックへ出掛け、遅い時間まで遊んでいても安全だったんだ。