『ボヘミアン・ラプソディ』大ヒットの要因は?クイーンを演じる“ボラプ”ボーイズにも注目
から猛反対を受けるシーンが登場する。
その際に意見を聞かれた、後に「クイーン」のマネージャーとなるジム・“マイアミ”・ビーチ(トム・ホランダー)は、最後には「大衆法廷が判断する」という言い方で応じている。誰が何と言おうと、曲を聴いた市井の人たちがどう感じるか、それに尽きるというのだ。
「意味不明」と音楽業界からこき下ろされた楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」は、1975年10月に発売されると全英チャートで9週連続No.1を獲得。フレディ死去後に再リリースされた際にも1位となった。また、本作公開後の昨年12月には、“世界で最もストリーミング再生された20世紀の楽曲”という称号も受けることに。先日のゴールデン・グローブ賞受賞を祝し、英国バッキンガム宮殿の衛兵交代式でも「ボヘミアン・ラプソディ」が演奏されたという。
批評家からは酷評されても、大衆の心を熱く揺さぶり、支持される楽曲と「クイーン」というバンド。
それがまさに映画そのものの評価とも重なった。Twitter上では「クイーンはデビューしたときからそうだった」「(映画が)大衆法廷で勝利したところもクイーンと同じ」と語られ、人気に後押しされる形で結果的に批評家が認めざるを得なくなる現象を「クイーン現象と名付けたい」