【インタビュー】渋川清彦、佐藤二朗と“濃密な時間”を過ごして分かった――「すごく台本通り」
――濃密なお時間を過ごされてみて、どんな。
佐藤:ちょ、ちょっと待って。おやじふたりの濃密な時間って。ちょっと違ったね。俺が表現を間違えた。
渋川:ははは。
佐藤:楽しい時間ね(笑)。「マメシバ」シリーズは4作あったんですけど、ひと癖ある芝二郎のことを分かっている人たちが相手だったんです。
でもあたるパパは芝二郎を知りませんから。なんだこいつはってなりますよね。いきなりこんなヤツが現れて。それが新鮮でしたね。
――渋川さんは佐藤さんとお芝居されていかがでしたか?
渋川:いろいろと二朗さんの作品を拝見してきましたが、変なことをやってくるのかなと思ってたんです。
佐藤:ははは。…どういうことですか!
渋川:いや、きっとみなさんも感じると思うんです。どういうことを二朗さんがやってくるだろうと。
いろんなことを仕掛けてくるだろうから、そこにどう対処していこうと思っていたら、すごく台本通りなんです。「う、うん」っていう芝二郎のキャラクターの感じも台本通り。すごく真面目な人なんだなと思って。
佐藤:ちょっと、いま、良いこと言った!絶対使ってください!真面目な人で、台本通りだと!世間には勘違いしている人が多いので。