2019年3月25日 07:20
【イマ旬!ハリレポ】ハリウッドが大炎上!? 「Netflix 対 スピルバーグ」の行方は?
Netflixの賢さ
スピルバーグのように少年時代に映画スタジオに認められて、セレブ監督の道を歩み始める人はほとんどいない。一介のフィルムメーカーたちは、苦労してお金をかき集めて映画を作り映画祭の応募に大枚をはたく。ほとんどのインディーズ作品は映画館で上映する資金がないから作品は劇場で陽の目を見ることもなく直行でDVD行きになったり、下手をするとYouTubeどまりなどということもしょっちゅうである。
だがNetflixのような配信サービスが出てきて、近年においては作品の水準も劇場用映画も顔負けに上がり、エミー賞はもとよりゴールデン・グローブの映画賞なども受賞するようになった。今年は、Netflixオリジナル作品『ROMA/ローマ』が様々な著名映画賞を受賞。作品賞は逃したもののアカデミー外国語映画賞に輝くなど、配信サービスが後ろ盾になった作品の質は向上の一途である。
映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞の候補になるべくNetflixが打ち出した作戦は非常に賢い。アカデミーが掲げるルールのひとつである「ロサンゼルス郡の映画館で連続7日間の興行を行うこと」という箇所にのっとり、アカデミー賞前に劇場公開はするがその日数を必要最小限に抑えているということだ。