2019年3月26日 07:45
【インタビュー】作品との出会いを大切にしたい――役者コリン・ファレルの挑戦
息子たちに見てもらえる作品に出られたのもすごく嬉しい」。
“コリン・ファレルらしさ”という点で言えば、そのセクシーさで注目を集めた彼が、いまや「息子たちに見てもらえる」と顔をほころばせるのも意外と言えば意外。それでいて、セクシーさも何ら損なわれていないのだから…ずるい。さておき、劇中でも彼は父親を演じている。大き過ぎる耳の子象・ダンボを、コリン演じる戦争帰りのサーカス団員・ホルトとその子どもたちが世話するのだ。アニメには登場しない一家だが、「ホルトたちの物語とダンボの物語が響き合っているのがいい」と言う。
「ホルトは戦争に行っている間に子どもたちの母親を失い、ダンボもやがて母親と引き離される。一家がダンボに重ね合わせるものは大きいと思うね。
もちろん、ダンボという存在から何かを感じ取るのは彼らだけじゃない。ダンボは大き過ぎる耳をからかわれるけど、実際のところ、その耳は“ギフト”であり、ダンボが耳を使って空を飛ぶきっかけを作った羽根は“シンボル”。人には生まれながらにして何らかのギフトが備わっているし、人生にはシンボルが必要なこともある。これがあるから力を出せる、というシンボルがね。物でも、人でも、ジンクスでもいい。