“私のことだ!”30代女性のリアルを描いた異色のNetflixアニメ「トゥカ&バーティ」
物語としてさして重要ではないシーンだが「女性だってキモいし、面白おかしいのになぜ男性ばかりなのか」と。
大人向けアニメで共感できる女性像がまだまだ描かれていないことから、今回自らメガホンを撮りクリエイターとして、30代の女性が自ら30代女性のリアルを描いた大人向けコメディが生まれた。このような経緯から、トゥカもバーティも作中ではガニ股でドカドカ歩くし、自意識過剰になって妄想にふけったりするし、相手のことを考えずに大失敗する姿が率直に描かれているのだ。
あるべき論ではなく、いまを生きる女性のリアル
劇中では女性が社会で生きる中で直面する課題も“リアル”に描かれている。職場で横行するハラスメントに対して、女性に相談するけれど「相手がイケメンならむしろ喜ぶべき」と言われたり、フェミニズムについて勉強したけれど実際問題に直面したときに行動できなかったり。
「#MeToo」運動以後、女性への理解を世の中が進める中で、もちろん女性自身が声を上げていくことも必要だが、全員がそうできなくても良い、だれかに助けを求めてもよいという寛容さもこの作品では描かれている。それは、クリエーターのリサ自身が、作中で伝えたかったことでもあると「NowThis Her」