“私のことだ!”30代女性のリアルを描いた異色のNetflixアニメ「トゥカ&バーティ」
一見子ども向けハイテンションアニメ…
実は完全に大人向けの内容!
絵柄を見ると分かる通り、ポップでテンション高めな絵本のようなアニメーションだ。文字だけでなく時折実写映像も差し込まれるため、ハイテンションな子ども向けギャグコメディと錯覚してしまうが、完全に大人向けの内容なのだ。この絵のテンションで、30代女性の仕事、恋、人間関係、社会問題を「リアル」に伝える異色のコメディアニメは唯一無二ではないだろうか。
登場人物ならぬ、
どこか自分とリンクする登場“動物”たち
自信家で自由奔放なオオハシのトゥカと、繊細で実直なウタツグミのバーティは2人とも30代の“鳥類”女性。2人はシェアメイトとして一緒に住んでいるくらいの大親友だったが、バーティが彼氏のスペックルと同居するためシェアメイトを解消。とはいえ、トゥカはバーティの部屋の真上に住んでこれまで通りバーティの家に入り浸る。
一見トゥカの行動はウザいが、自分の部屋でひとり過ごすトゥカの描写は、彼氏や子どもができてライフステージが変わり、仲が良かった友達と疎遠になった時の自分自身と重なり無下にできない苦い気持ちが湧いてくる。
自分だけ何となく世間から置いていかれているような感覚と、何か新しいことを始めようと試してみるが、ぽっかり心に穴が開いてしまったような寂しさ。