くらし情報『【インタビュー】忘れ去ってしまうことへの恐怖――モデル・雅子の夫がドキュメンタリーを作った理由 30年の軌跡から見えるもの』

2019年7月25日 07:45

【インタビュー】忘れ去ってしまうことへの恐怖――モデル・雅子の夫がドキュメンタリーを作った理由 30年の軌跡から見えるもの

19歳でモデルを始めて、20代、30代、40代と『モデルの務めとは何なのか?』『何をもってモデルたりうるのか?』と彼女は懸命に真摯に考え続けてきたんです」

希望や未来も感じた闘病生活

映画では、彼女の病気、闘病生活や死についても描かれる。がんの転移が見つかり、その治療の過程で骨がもろくなり、胸椎を圧迫骨折をしたことで、モデルの命とも言える「姿勢」を取り戻すことが困難になっても、彼女は「(顔だけを撮影する)ビューティーの仕事ならやれる」と笑みを浮かべて語ったという。2人の最後の日々は、強く胸に迫るが、決して大げさな悲愴感を感じさせず、むしろ希望や未来さえ感じさせる。

「彼女の姿を見て、僕自身、頑張らなきゃと勇気づけられましたね。そういう部分に関して、2人とも“そこそこの頑張り屋”であり、“まあまあのリアリスト”であり、“まあまあのロマンチスト”でもあり、その配分がいい感じで合っていたんでしょうね」。

「一番大事なのは、今日一日を生きのびることであり、その積み重ね。病気があるのは事実だけど、それも含めて生活なんだと。2人とも『もう私死ぬわ…』『そんなこと言うなよ』『手を握って』みたいのは大嫌い(笑)。

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