くらし情報『【インタビュー】松岡茉優 “素”をさらすことで背負う、女優としての覚悟』

【インタビュー】松岡茉優 “素”をさらすことで背負う、女優としての覚悟

と語る。

「恩田先生の小説の中に亜夜が生きて存在していて、そういう意味で問題はなかったです。ただ、500ページ2段組の小説を2時間の映画にするという部分に関してはプレッシャーや難しさは感じました。どうしても原作から連れてくることができなかった登場人物、抜き出すことができなかった描写もあります。亜夜の気持ちをどう理解するか?という部分以上に、『ここは(原作にある描写が)映画にはないから、どうしたらいいか?』と足し算や引き算を考える部分は多かったですね」。

“心に傷を負った元・天才少女”。そんな安易な言葉で集約されるような、薄っぺらい役にはしたくなかった。

「石川(慶)監督に言われたのは『腫れ物に触るような人にはしないでほしい。
周りが気を遣うような人じゃないと思う』ということで、私も同じ意見でした。7年前、なぜ彼女はピアノから逃げたのか?なぜそこから表舞台に戻ってこられなかったのか?そこにあるのは決して自分勝手な理由でもないし、彼女は決して“かわいそうな人”でもない。そのために彼女の強さと気高さ、才能をきちんと見せないといけないと思っていました」。

自分とは違う周りの評価「すごく力をもらいました」


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