山海塾が2015年に初演した『海の賑わい陸(オカ)の静寂─めぐり』をリ・クリエーションし、上演する。山海塾の創設者として、舞踏家・振付家・演出家として数々の作品を遺した天児牛大による作品。初演の地、北九州での9年ぶりとなる凱旋公演だ。日本発のダンス表現である「舞踏」を世界に広めたアーティストのひとりである天児牛大。3月にもたらされた彼の訃報に、多くのファンは深く悲しみ、その偉業に思いを馳せた。1975年、天児牛大により創設された山海塾は、1980年より海外進出、主にフランスと日本を創作活動の拠点とし、1982年からはパリ市立劇場との共同プロデュースで創作を続けてきた。舞踏を「重力との対話」と捉える天児は、演出・振付のほか、空間や衣裳のデザインも総合的に手がけ、数々の作品を生み出した。ワールドツアーでは48もの国々を巡り、2001年5月にロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場で上演した『遥か彼方からの―ひびき』では、イギリスで最も権威のある舞台芸術賞ローレンス・オリヴィエ賞の最優秀新作ダンス作品賞を日本のカンパニーとして初めて受賞するなど、高い評価を得ている。北九州芸術劇場は、2005年度より山海塾の新作の共同プロデュースに参加、数々の作品を日本初演しているが、同劇場初の山海塾による世界初演作品として注目されたのが、2015 年に上演された本作だ。©Sankai Juku©Sankai Juku天児が『海の賑わい陸の静寂─めぐり』でモチーフとしたのは、ウミユリ。ユリといっても植物ではなく、ウニやヒトデと同じ棘皮動物の一種で、古生代の海に繁栄、いまも深海に数種が生息しているという。舞台の暗がりから浮き上がってくるのは、ウミユリの化石がかたどられた大きな壁。太古の生命のざわめきが刻まれた、不思議な魅力を放つ舞台空間に、しばし目を奪われる。そこで繰り広げられるのは、太古の豊かな海で騒々しいほどに繁栄を極め、やがて化石となって地上に現れ、長い時の果てに、暗い深海の静けさの中でひっそりと生命を繋ぐウミユリが、あるいはこの地球が、さらには私たち人類が辿った、気が遠くなるような長い長い歴史だ。全身白塗りの舞踏手たちにいざなわれ、観る者の想像力は、途方もない時間を飛び越え、掻き立てられてゆく。初演の地でのリ・クリエーションは、天児が遺してくれた壮大かつ美しい世界を、より鮮やかに再生させるだろう。公演は5月12日(日)福岡県・J:COM北九州芸術劇場中劇場、チケットは発売中。文:加藤智子<公演情報>山海塾「海の賑わい 陸(オカ)の静寂―めぐり」リ・クリエーション演出・振付・デザイン:天児牛大音楽:加古隆 / YAS-KAZ / 吉川洋一郎演出助手:蟬丸舞踏手:蟬丸 / 竹内晶 / 市原昭仁 / 松岡大 / 石井則仁 / 岩本大紀 / 髙瀨誠 / 伊藤壮太郎2024年5月12日(日)会場:福岡・J:COM北九州芸術劇場チケット情報()【プレトーク開催】「舞踏の宇宙~「Butoh」を世界に放った山海塾と天児牛大」日時:5月12日(日)10:30~12:00会場:朝日カルチャーセンター北九州教室(リバーウォーク北九州2階)講師:吉田純子(朝日新聞編集委員)プレトークの詳細・お申し込みは こちら()J:COM北九州芸術劇場公演サイト山海塾公式サイト
2024年05月03日「自分が書いた登場人物にはあまり執着しないほうなんですが、今回は連載が終わるのが寂しくて。書いているうちに私も萬春(よろず・はる)のファンになっていたんだと思います」と、恩田陸さん。萬春とは新作『spring』の主人公、天才ダンサー&振付家の青年だ。天才的な舞踊家にして振付家の青年。彼の舞台で魅了させるバレエ小説。これまでも演劇やピアノコンクールなど、言語化が難しい題材を小説にしてきた恩田さん。「そこからさらにハードルを上げるなら踊りかな、と思っていた時に編集者からバレエ小説を提案されたんです。すぐ書けるわけではないので、連載を始めるまでに結構時間がかかりました」構想・執筆にかけた月日は実に10年。その間ひたすらバレエを観て、どうやって言語化するかを考えた。8歳でバレエに出合い、踊りと振付の才能を開花させていく萬春。4部構成の本作は、3章までが春に関わる人物の視点で、さまざまな時期の彼の姿が描かれる。「踊りって、同じ振付でも踊る人によって醸し出される雰囲気が全然違う。不思議ですよね」春の踊りを再現する描写が美しい。作中では極力バレエ用語を使わないよう配慮。バレエを知らない読者でも脳裏に舞台が浮かぶはずだ。第4章は、春自身の視点で綴られる。「全章他の人の視点にすると、天才って理解不能なモンスター的な存在に見えてしまう。それで、本人に語ってもらうことにしました」彼の内面や人間味を知るからこそ、終盤は読者の気持ちも盛り上がる。作中にはさまざまな演目が登場。「どの曲を使ってどういう踊りにするか考えるのは楽しかったです。文章化するのは大変でしたが(笑)」架空の演目も多数登場する。鏡映しのように2人が踊る「ヤヌス」、映画『マトリックス』の音楽へのオマージュとなる曲が作られた「アサシン」、寓話劇をベースにした「三つのオレンジへの恋」…。「『マトリックス』のサウンドは傑作だと思うので、あれで踊ってほしかったんです。私の妄想です(笑)。他の架空の演目も私の趣味が入っていて、誰か実現してくれないかなと思いながら書きました。一番実現してほしいのは『三つのオレンジへの恋』です。完全オリジナルなら『KA・NON』かな」どんな演目かは読んでのお楽しみ。恩田陸『spring』8歳でバレエに出合い、15歳で海を渡り、舞踊家、振付家として開花していく一人の天才。彼を通してバレエの魅力を描き切る長編小説。筑摩書房1980円おんだ・りく1992年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年に『夜のピクニック』で本屋大賞、’07年に『中庭の出来事』で山本周五郎賞、’17年に『蜜蜂と遠雷』で直木賞と本屋大賞を受賞。※『anan』2024年5月1日号より。写真・土佐麻理子(恩田さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2024年05月01日JR立川駅北側に位置する複合施設「GREEN SPRINGS」。その敷地内にある PLAY! MUSEUMでは、2023年10月7日(土)より、『鹿児島陸まいにち』展が開催される。1967年、福岡出身の鹿児島陸(かごしま・まこと)は、美術大学卒業後、サラリーマン生活を経て、2002年に陶芸家・アーティストとして独立。福岡市内にある自身のアトリエにて、陶器やファブリック、版画などを中心に制作し、国内外での個展を通して世界中にファンが広まっている注目の作家である。そんな鹿児島初の大規模個展では、変わらないことに幸せを感じる「まいにち」がテーマ。器は使うものであり、見るものである、と考える鹿児島は、さまざまな素材や技法、色彩を取り入れながら、草花や生き物をモチーフとした楽しい絵皿を制作してきた。同展では200点もの新作の器を「あさごはん」「ひるごはん」「ばんごはん」といった1日のシーンにあわせて展示する。犬や猫、ライオンやユニコーンといったさまざまな生き物と、抽象的でのびやかな草花のデサインは、見る者や使う者の想像力を広げ、日々の暮らしを楽しくしてくれることだろう。鹿児島は、国内外のブランドとファッション、インテリア、フードなどさまざまな領域で協業しているアーティストだが、同展では刺繍作家の小林モー子が制作したコラボレーション作品を含む、約100点の作品やプロダクツも公開。映像や資料で鹿児島自身の「まいにち」を紹介するセクションも用意されている。さらに、作家の梨木香歩が鹿児島の器を見て物語を書き下ろした新作絵本『蛇の棲む水たまり』の世界とともに器を見る新しい鑑賞体験や、鹿児島が絵柄を書き下ろし、丁寧な手仕事や伝統工芸とコラボレ-ションしたオリジナルグッズの展開も楽しみだ。<開催情報>『鹿児島睦まいにち』展会期:2023年10月7日(土)~2024年1月8日(月・祝)会場:PLAY! MUSEUM時間:10:00~17:00、土日祝は18:00まで(入場は閉館の30分前まで)料金:一般1,800円、大学1,200円、高校1,000円、中小600円※立川割あり、お土産付き公式サイト:
2023年09月28日株式会社実業之日本社は、作家・恩田 陸さん『いのちのパレード』の文庫新装版を2023年10月6日に刊行いたします。本書は、2010年に実業之日本社文庫の創刊ラインナップとして刊行。短編の名手としても定評ある著者が、ホラー、SF、ミステリ、ファンタジーなど、小説のあらゆるジャンルに“越境”し、読者を幻惑する摩訶不思議な作品集として話題になりました。新装版では、旧版の表紙に使用されたジョセフ・クーデルカの写真作品を斬新なデザインで再構成。パッケージの奇想度合いもバージョンアップした「ジャケ買い」必至の一冊です。さらに、今回初めて本作品の電子書籍も制作。紙版発売と同日に配信がスタートします。紙版または電子版、お好きなスタイルで、恩田 陸さんが描く壮大×芳醇×クレイジーな奇想の世界を堪能していただけます。『いのちのパレード 新装版』書影デザイン 坂野 公一(welle design) 写真 (C) Josef Koudelka/Magnum Photos/アフロ【恩田 陸さんのメッセージ】密かにとても愛着のある短編集です。これを入口に、めくるめく奇想短編の世界に足を踏み入れてもらえれば嬉しいです。恩田 陸【商品詳細】商品名 : 『いのちのパレード 新装版』発売日 : 2023年10月6日価格 : 定価869円(税込)判型 : 実業之日本社文庫 A6判 384ページURL : 指や手の形をした巨岩があちこちから生える奇妙な村に、妻と私はやって来た(「観光旅行」)。後期ロト7の当籤通知が届いた。まさか、この俺が?(「当籤者」)。大人なんだから不用意な発言はやめてほしいよ。だって僕らは…(「夕飯は七時」)。恩田ワールドの原点<異色作家短篇集>への熱きオマージュ。小説のあらゆるジャンルに越境し読者を幻惑する15篇。【作者プロフィール】恩田 陸(おんだ・りく)1964年宮城県生まれ。早稲田大学卒業。1992年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞と第2回本屋大賞、2006年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞、2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木賞と2度目の本屋大賞(第14回)をそれぞれ受賞。ホラー、ミステリ、SFなど、ジャンルを超えて多彩な執筆活動を展開する。他に『三月は深き紅の淵を』に始まる「理瀬シリーズ」、『光の帝国 常野物語』に始まる「常野物語シリーズ」、『ライオンハート』『チョコレートコスモス』『ドミノ』『夜の底は柔らかな幻』『鈍色幻視行』『夜果つるところ』など、多数の著書がある。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月23日宗家 源 吉兆庵(Minamoto Kitchoan)から、マスカットをまるごとひと粒使用した和菓子「陸乃宝珠(りくのほうじゅ)」が夏季限定で登場。2023年5月1日(月)より順次発売される。“まるで翡翠!”マスカットがまるごと入った和菓子「陸乃宝珠」は、岡山県産のマスカット“マスカット オブ アレキサンドリア”をまるごとひと粒使用した果実菓子。しゃりっとする砂糖を纏った求肥で、生のマスカットを包み込んだ、夏にぴったりの爽やかな1品となっている。香水を思わせる上品な香りと爽やかな酸味、さっぱりとした甘さが特長の“マスカット オブ アレキサンドリア”。ひと口食べれば、果実のみずみずしい果汁があふれ出す。“まるで翡翠”のような上品な見た目の和菓子は、ちょっとした手土産にもおすすめだ。【詳細】宗家 源 吉兆庵「陸乃宝珠」発売期間:2023年5月1日(月)~9月下旬価格:1個 357円、6個入 2,376円、8個入 3,132円、12個入 4,644円、15個入 5,832円、20個入 7,560円、30個入 11,880円(木箱・風呂敷付)※5月1日より限定店舗から順次販売開始。※マスカットの収穫量により販売期間が変更になる場合があり。
2023年05月04日門脇麦主演ドラマ「ながたんと青と -いちかの料理帖-」3月31日(金)今夜放送の第2話より、関西ジャニーズJr.の吉川太郎と小柴陸が登場。これに先駆け、同じくジャニーズJr.の作間龍斗との共演シーンの現場レポートとコメントが到着した。本作は、戦後間もない京都を舞台に、門脇さん演じる料理人・桑乃木いち日が、経営難の実家の料亭「桑乃木」を立て直すため、大学生・周(作間龍斗)と政略結婚し、料亭再建に挑む中で絆を育んでいく“グルメラブストーリー”。ドラマ初出演となる吉川さんが、周の大学の友人・谷口。小柴さんが同じく周の大学の友人・赤松を演じる。いち日の前では大人びていてクールな周が、19歳の青年らしい年相応の自分を見せられる相手だ。2人が登場する第2話のロケーション撮影は、2022年7月上旬、京都の名門大学の講義室で行われていた。朝9時、作間さんが登場し、黒縁眼鏡をかけた瞬間、周になった。そこへ周の同級生・谷口役の吉川さん、赤松役の小柴さん、有川役の篠田諒が合流。撮影するのは、大学の講義室で周がいち日特製の「だし巻き卵のサンドイッチ」を食べようとしたところ、同級生3人がその愛妻弁当をうらやましがるというシーン。まずは段取りから始まり、吉川さんが食べるお弁当をのぞき込む小柴さん。ドラマや舞台の経験も豊富な小柴さんはリラックスした様子。そしてテスト。いち日の年齢を知り、同級生3人は口をそろえて驚くのだが、その驚くタイミングを何度も確認する監督。また、「僕の立ち位置、ずっとここで大丈夫ですか?」など、疑問点はすぐに確認する小柴さんと、監督の指示に素直に答える吉川さん。ドラマ現場での経験値の差はあるものの、2人とも真摯に撮影に取り組む姿勢が伝わってくる。そして、京都弁ネイティブの小柴さんが篠田さんのセリフのイントネーションをチェックするという場面も。撮影の合間には、作間さんが小柴さんに話しかけたり、またその逆もあり、2人の仲のよさも垣間見えたという。別の名門大学へ場所を移動し、午後から撮影したのは、周が幼なじみで義姉の鈴音(久間田琳加)と大学構内を歩いていたところ、谷口と赤松にばったり出会うという、第9話(5月19日放送)のシーン。作間さんは、緑のセーターに紺のスラックスという、真夏には辛い衣装だが、暑さを感じさせない涼やかな表情を見せ、小柴さんと吉川さんはノートを小脇に抱えた凜々しい学ラン姿に。周と同い年なのに義姉であることに、「え、お姉さん?」と驚く谷口と赤松。午前のシーンと同じく、その驚き方について監督から細かく指示を仰いだ。本番は、泣いてしまった赤ちゃんの手を取り優しくあやす作間さんに対し、その様子を小柴さんと吉川さんが愛おしそうに見つめる一幕も。合間には3人で軽くダンスをする様子も見られたとか。年上のキャラクターに囲まれていることが多い周だが、この日は同級生、しかも同じジャニーズJr.の仲間がキャストとあって、役としても作間さん自身としても、若者らしい笑顔やリラックスした表情が印象的だったようだ。▼吉川太郎×小柴陸インタビュー――出演オファーを聞いた時のお気持ちを教えてください。吉川:僕はドラマ初出演なので、聞いた時は「え、僕?間違えてないかな?」と思いました。小柴:僕たちは関西ジャニーズJr.内のAmBitiousという9人組のグループに所属しているのですが、どうして僕たち2人なんだろうと不思議でした。でも台本を読んでみると、谷口と赤松は大学生なので、現役大学生の僕たち2人を選んでいただいたのかなと納得しました。吉川:うん、それは大きいかもしれないですね。小柴:それに、太郎(吉川)はこの昭和の学生服、昭和の髪形がすごく似合ってると思うんですよね。吉川:え、うれしい、ありがとう。小柴:僕自身もこういう髪形(七三分け)は初めてなので、新鮮な気持ちです。――台本を読まれた感想を教えてください。吉川:初めて読んだ時は面白くて、止まらなかったです。僕は昭和の時代感が好きなんです。この物語は日常を美しく描いていて、とてもすてきだなと思いました。小柴:姉さん女房、好きですねえ(笑)。映画のような雰囲気のしっとりとしたいいお話だなと思いました。――周の同級生・谷口と赤松を演じるにあたってどのような役作りをされましたか?小柴:僕は元々、京都に住んでいるので、言葉の上で苦労することはありませんでした。昭和だからといって昔っぽさを出そうというより、現役大学生感を出すことの方が自然かなと思ったので、自然体を心がけました。吉川:僕も京都に近いところに住んでいるのですが、イントネーションには気をつけました。初めてのお芝居なので、緊張して「芝居っぽい話し方」にならないように。そして逆に標準語にならないように。小柴:そうなんや。太郎はいつも通りやったで。でも最初のシーンはめちゃくちゃ緊張してた(笑)。熱を出した周を同級生3人で見舞いに行くシーンが、僕たちが最初に撮影したシーンなんですけど、太郎、ガチガチやったな(笑)。吉川:セットの中にちゃんと昭和の家があって。部屋の中にいる僕たちの周りにたくさんのスタッフさんがいたので、めっちゃ緊張しました。小柴:というわけで、普段とは違う昔の学生服、髪形をしているので、アイドルとしての僕たちを応援している方には、そのあたりを楽しみにしていただけたらと思います。吉川:見逃さないように全話じっくり見てください!▼作間龍斗×吉川太郎×小柴陸インタビュー――作間さんはジャニーズJr.内のHiHi Jets、小柴さんと吉川さんは関西ジャニーズJr.内のAmBitiousにそれぞれ所属されていますが、以前から交流はあったのですか?作間:小柴とは以前、東京で撮影した連続ドラマで共演していて、太郎とは初対面です。小柴:うわ、小柴(→)って言われた(笑)。僕、普段は陸って呼ばれてるんですけど、東京のJr.の人たちは名字で呼ぶんですよね。しかも関西ではイントネーションが小柴(↓)なんですけど、東京では小柴(→)なんですよね。作間:そうなんだ。小柴(→)じゃなくて、小柴(↓)ね。太郎とは、ジャニーズJr.が200人くらい集まった東京ドームでのコンサートに、お互い「いただろう」ってぐらいで、話をしたのは、ホントに今回が初めてだよね。小柴:太郎、東京のJr.と初めてしゃべってんな。吉川:はい、初めてです。作間くんは大人っぽいなと思いました。年齢は僕の方が1つ上なんですけど。作間:太郎って先輩顔じゃないですか(笑)。だから最初はめちゃめちゃ敬語使ってたんですけど、僕の方が先輩だったんですよ。小柴:そんなん言うたら、オレが一番先輩やんか(笑)。作間:まあ、1年だけね。小柴は東京のドラマでもこんな感じだったんで、今回もいつも通り小柴風吹かせてるな、って感じですね(笑)。小柴:作間は裏も表もずっとクールな感じ。僕がボケても全然つっこんでくれへん(笑)。さっきも「僕の持ちギャグ一緒にしよう」って誘っても「はいはい」って流されたし。関西じゃありえへんで。作間:え、そうなの?小柴:ほらあ(笑)。それにしても作間の演技は自然やなと思いました。周を演じててもまったく違和感がない。吉川:僕なんか初対面やから、周なのか作間くんなのか、見分けがつかない(笑)。作間:そうだね。周に関しては特に役作りしてる、ということはなく、自然体で演じさせてもらっています。――3人の共演シーンの見どころを教えてください。作間:大学の教室でお弁当を食べるシーンです。物語全体を通して、周と年が近いキャラクターがあまりいないので、19歳という年相応な空気感と言いますか。いつもはクールで少し上から目線な周が、谷口と赤松にはちょっとイジられたりするので。演じていて、僕自身が癒やされました。特に太郎がお弁当を食べてるところが面白すぎて(笑)。小柴:面白かったよな。普通にご飯食べてる感じが。何食べたん?吉川:トマトと揚げ物と白米。おいしかったです。小柴:お箸をキレイにもってみようとか、演技的なことは考えた?吉川:いや、特に…。小柴:じゃあ、食事シーンじゃなくて、ただの「食事」やな(笑)。作間:そうただの食事(笑)。でもね、このドラマの料理は、見た目だけじゃなくて本当においしいんですよ。だから、夢中で食べちゃうのも分かる。僕が教室で食べたサンドイッチもだし巻き卵の厚みがすごくて。小柴:ほんまにだしきいてるん?作間:うん。小柴:いいなー、食べたかった。作間:ということで、3人の同級生らしい空気感と、太郎のただの「食事」が見どころですね(笑)。連続ドラマW-30「ながたんと青と -いちかの料理帖-」は毎週金曜日23時~WOWOWにて放送、各月の初回放送終了後同月放送分を一挙配信(全10話)。(cinemacafe.net)
2023年03月31日2023年1月、午前1時30分頃にアメリカのメイン州にある『ケープ・エリザベス警察署』の緊急電話が鳴りました。電話をかけてきたのは、道路の除雪作業をしていた市の職員。「アザラシが道路をうろついている」と知らせてきたのです。警察官が現場に駆け付けると、1頭の子供のアザラシが凍った車道の上におり、雪が降る夜の静けさを楽しんでいるように見えたとのこと。真夜中に車道にいたら、車に轢かれてしまう可能性があり危険です。警察官はアザラシを保護して車に乗せ、近くの海岸沿いにある公園『フォート・ウイリアムズ・パーク』から海に帰してあげました。一件落着と思われましたが、午前7時頃、再び警察に「アザラシが道路を横断しています」という通報が。別の警察官がその場所へ行くと、夜中に保護したのと同じアザラシの子供が、海岸から歩いて10分ほど離れた道にいたのです!警察官とその場にいた親切な人たちがアザラシを捕まえて、再び『フォート・ウイリアムズ・パーク』から海に放しました。しかし、話はそこで終わりではありません。約1時間後、先ほどのアザラシがまた岸に上がってきて『フォート・ウイリアムズ・パーク』をウロウロしているのが発見されたのです!警察官と数人の市民が協力してアザラシを捕まえて、また海に帰してあげました。その後、警察は地元の海洋動物の保護施設『マリン・ママルズ・オブ・メイン』に連絡。アザラシの安全を危惧した職員が見つけて保護し、施設に連れて帰りました。診察をしたところ、このアザラシはとても体重が少なく、十分な栄養が摂れていないことが分かったのです。最近母親から離乳し、あまり食べ物を得られていなかったそうです。このアザラシについての投稿には「このかわいい顔を見て!」「かわいそうに。無事でよかったね」など、安堵の声が上がっています。アザラシが何度も陸に上がってきたのは、お腹が空いていて、食べ物を求めていたからかもしれません。しばらくは『マリン・ママルズ・オブ・メイン』で世話をして、健康になったら海に戻すということです。早く元気になって、海に帰れるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年02月07日「ジャパン・ブルー」と呼ばれる藍色。その風合いに魅せられて、染色の世界に飛び込んだ松崎陸さん。京都原産の「京藍」にこだわり、京都大原野の畑で藍を育て、布を染め、藍染作品を作るようになりました。京藍染師として地元・京都のブルー「京藍」の魅力を発信しています。この度、engawa KYOTOにて松崎さんの作品展示とトークイベントを開催します。松崎陸 京藍染展・京藍染師 松崎陸1990年京都に生まれる。22歳の時にNYで藍染に出逢い、帰国後に愛媛県西予市で養蚕から織り、和裁までを一貫して学ぶ。その後、江戸時代から続く染め工房 染司よしおかへ入門。染色の技術を磨き、正倉院宝物の復元に携わる。染司よしおか独立後、天然染色ブランドGROMWELLを立ち上げ“土から始まり土へと還るモノづくり”をコンセプトに商品を製作する。同時に京藍の産地 京洛外(洛東・洛西・洛南・洛北)で大正時代に滅びた京藍を歴史の栽培方法(自然の肥料のみ)に則り洛西で復活させる。現在は、アーティストとしても活動。京藍染師 松崎陸・藍染の魅力藍染は飛鳥時代から続く日本の伝統染色。その魅力は「ジャパン・ブルー」と称される美しい蒼にあります。原料となる藍は阿波(徳島県)が一大産地ですが、かつては京都でも栽培され、最高級品として取り引きされていました。京藍は、色移りがしにくく、「京浅葱」と呼ばれた上品な淡い色合いが魅力です。・THE KYOTO クラウドファンディングで多数の支援を獲得最高級のジャパン・ブルーを次世代へ。京都・大原野に誰でも「京藍」に触れられる染色工房を建てたい(2022年5月9日終了)最高級のジャパン・ブルーを次世代へ。京都・大原野に誰でも「京藍」に触れられる染色工房を建てたい京都・大原野に新たに染色工房を作り、実際に京藍に触れてもらえるコミュニティを作ることで、京藍の魅力を次世代に発信していくことを目標として掲げ、THE KYOTO クラウドファンディングで支援を募りました。目標の154%を達成し、京都市西京区の大原野のにある「OHARANO STUDIO」に工房を併設しました。プロジェクトページ: 目標金額 : 100万円達成金額 : 154万円(154%)THE KYOTO クラウドファンディング: ・「松崎陸 京藍染展」“土から始まり土へと還る”化学薬品や化学繊維は使用せず、自然の繊維と天然染色のみを使った「正藍染(しょうあいぞめ)」を実践。地球と共生する事を考え、自然のサイクルに沿った循環型のモノづくりをしています。自然のものだけで染められたその色は、深みがあり、優しい風合いの美しいブルーでもあります。【会期】2022年11月7日(月)~11月11日(金)【会場】engawaギャラリー(京都府京都市下京区二帖半敷町647 オンリー烏丸ビル)今回松崎さんの作品展示と同時に、京藍で染めた製品の展示販売も行います。・展覧会初日にトークイベントを開催【日時】2022年11月7日(月) 17時30分~18時30分【会場】engawa KYOTO(京都府京都市下京区二帖半敷町647 オンリー烏丸ビル)【出演】松崎陸氏(京藍染師)/中田俊氏(職業不定)【ファシリテート】鎌田峰明(THE KYOTO)【テーマ】「京藍が生み出すソーシャルインパクト」京藍染師 松崎陸さんによるトークイベントを開催します。大原野の染色工房のある「OHARANO STUDIO」を運営する松崎さんとごみの削減を通した実践型SDGs教育を推進する中田俊さん。京藍の魅力や循環型のモノづくりについて語ります。【参加費】無料 ※事前登録制 (11月7日午前中にて締切)【定員】20名 ※申込が定員に達し次第、受付を終了します。【申込方法】engawa KYOTOホームページの問い合わせフォーム(CONTACT)に「11/7 松崎陸トークイベント参加希望」と書いてお申込ください。▼engawa KYOTOホームページの問い合わせフォーム(CONTACT) ※イベントの様子はインスタライブによる中継を予定していますので、是非松崎さんのInstagramをフォローしてください。 【主催・企画】THE KYOTO/engawa KYOTO 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月28日『六番目の小夜子』(新潮文庫刊)は、恩田陸の処女作で、2000年にNHK教育テレビにてドラマ化され、高い人気を誇り、今年7月NHK総合での再放送も話題になりました。そして2022年1月に舞台化が発表されると瞬く間にトレンドランキング上位に入るなど、注目を集めています。そして今回、舞台「六番目の小夜子」のメインビジュアルが完成しました!本作で主人公となる謎の転校生・津村沙世子役を乃木坂46の鈴木絢音が舞台単独初主演致します。演劇部部長の花宮雅子役には尾碕真花、「サヨコ伝説」の謎を追っていく関根秋役には高橋健介が、さらに熊谷魁人、山内瑞葵(AKB48)、山本涼介、そして森下能幸が、演劇部の顧問・黒川先生役で名を連ねます。そのほか共演には、飛葉大樹、仲美海(劇団4ドル50セント)、大原由暉、志田こはく、花崎那奈、緑谷紅遥といったフレッシュな若手キャストが揃いました。そして、メインビジュアルから伝わってくるミステリアスな雰囲気を、 “Jホラーの父”と呼ばれる鶴田法男が総監督として、脚本は小林雄次、演出は井上テテがタッグを組んで創り上げます。さらに今回、チケットの特典内容の発表とともに、貴重な舞台裏話が聞けるかもしれない?!アフタートークショーの実施も決定いたしました。2022年新春、舞台「六番目の小夜子」。新年最初の観劇体験として、どうぞお見逃しなく!!【ストーリー】「サヨコ伝説」─3年に一度、この学校に幸運をもたらす都市伝説。だが、六番目のサヨコは恐怖をまとっていた!高校3年生の演劇部、雅子が通う学校には「サヨコ伝説」という不思議な言い伝えがあった。3 年に1 度、生徒の中から選ばれる「サヨコ」は、3 つの約束(始業式に赤い花を生ける・文化祭で「サヨコ」の舞台を上演する・次の「サヨコ」を指名する)を果たす。他の誰にも「サヨコ」であることを知られずに遂行すれば、その年は進学率の向上など、幸運が訪れる。その六番目の年。始業式の朝、演劇部の部室に赤い花が生けられていた。そこに津村“沙世子”という謎めいた転校生が現れる。彼女は演劇部への入部を希望し、不思議な空気を残して去って行く。演劇部が文化祭の準備を進める中、部長である雅子は「サヨコ」の舞台を上演することに反対する。だが、演劇部の周囲で次々と不可解な現象が起きて行く。謎を追う秋。どうやら、その中心には沙世子の存在が……。彼女は何者で、何を企んでいるのか、彼女が「呼ばれた」理由は?「サヨコ」とは何なのか?舞台「六番目の小夜子」は誰にも想像できない展開になっていく…。<公演概要>舞台「六番目の小夜子」原作:恩田陸『六番目の小夜子』(新潮文庫刊)企画協力:新潮社 総監督:鶴田法男脚本:小林雄次演出:井上テテキャスト:鈴木絢音(乃木坂46)/尾碕真花高橋健介/熊谷魁人山内瑞葵(AKB48)/飛葉大樹仲美海(劇団4ドル50セント)大原由暉志田こはく/花崎那奈(ボクラ団義)緑谷紅遥(ボクラ団義)/山本涼介/森下能幸公演日程:2022年1月7日(金)〜16日(日)会場:新国立劇場 小劇場〒151-0071 東京都渋谷区本町1丁目1番1号<アフタートーク>13日(木)19:00公演終演後登壇者(予定、敬称略):鈴木絢音、尾碕真花、高橋健介、熊谷魁人、山本涼介14日(金)19:00公演終演後登壇者(予定、敬称略):鈴木絢音、山内瑞葵、森下能幸、鶴田法男(総監督)、井上テテ(演出)チケット:【特典付き】 全席指定 10,800円(税込)【特典なし】 全席指定 8,800円(税込)<チケット特典内容>・ミニパンフレット・イメージビジュアル しおり・メインビジュアル ポストカード※非売品オリジナルグッズ3点セットチケット一般発売日:2021年12月4日(土)AM10:00〜■チケットぴあ0570-02-9999(Pコード:508-830) ■テレ朝チケット ■ローソンチケット0570-084-005(Lコード:33772) ■イ-プラス チケットに関するお問い合わせ:チケットぴあインフォメーション0570-02-9111(オペレータ:10:00~18:00)公演に関するお問い合わせ:東映ビデオカスタマーセンター0120-1081-46(平日10:00~13:00、14:00~17:00)公式サイト: 公式Twitter:@6_sayoko_stage主催:舞台「六番目の小夜子」製作委員会©︎1998 恩田陸/新潮社©︎舞台「六番目の小夜子」製作委員会 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月04日宗家 源 吉兆庵は、岡山県産ぶどう“紫苑”を丸ごと包んだ和菓子「陸乃宝珠(りくのほうじゅ) 紫苑」を全国の宗家 源 吉兆庵店舗にて、2021年11月下旬まで限定発売する。岡山県産ぶどうを丸ごと包んだ和スイーツ「陸乃宝珠」新作スイーツ「陸乃宝珠 紫苑」は、岡山県産ぶどう“紫苑”を生のまままるごと、求肥で包んだ和菓子だ。砂糖をまぶして仕上げているので、口に入れると砂糖のしゃりっとした食感と、求肥のもちっとした食感が楽しめ、中からジューシーな“紫苑”が顔を出す。この“紫苑”とは、現在岡山県内でのみ収穫されている、とてもめずらしい品種のぶどうで、晩秋から冬にかけて旬を迎える。甘さが十分にありながらも、さっぱりとした味わいで、柔らかな果肉が特徴だ。【詳細】宗家 源 吉兆庵「陸乃宝珠 紫苑」1個 303円、6個入 1,944円、8個入 2,592円、12個入 3,888円、15個入 4,860円、20個入 6,480円、30個入 10,152円発売期間:2021年10月1日(金)~11月下旬取り扱い店舗:全国の宗家 源 吉兆庵店舗
2021年10月09日第3回ファンタジーノベル大賞で最終選考まで残った、恩田陸の処女作『六番目の小夜子』(新潮文庫刊)が、2022年1月、新国立劇場 小劇場での初の舞台化が決定しました!『六番目の小夜子』は、2000年にNHK教育テレビにてドラマ化され、高い人気を誇り、今年7月NHK総合での再放送も話題になりました。舞台版のシナリオでは、小説のもつ空気感はそのままに、学校、演劇部という限られた時間・空間の中で起こる群像劇を、舞台、映像など各方面で活躍する若手俳優を中心に、ひやりとするような演出を交えながら描いていきます。ビデオ映画『ほんとにあった怖い話』(1991年)とそのテレビ化、映画『リング0~バースデイ~』(2000年)や映画『おろち』(2008年)などを手がけ、“Jホラーの父”と呼ばれる鶴田法男を総監督に迎え、脚本は『ウルトラマンX』(2015年/脚本)や『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(2020年〜放送中/シリーズ構成)の小林雄次、演出は映画『イニシエーション・ラブ』(2015年/脚本)や舞台「天才てれびくん the STAGE」(2020年/演出)の井上テテが務めます。謎の転校生・津村沙世子役として、舞台「ナナマルサンバツ THE QUIZ STAGE」シリーズをはじめ、舞台「銀河鉄道の父」での好演が記憶に新しい、乃木坂46の鈴木絢音が舞台単独初主演を務めます。演劇部部長の花宮雅子役にはテレビドラマ『女の戦争〜バチェラー殺人事件〜』や『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の尾碕真花、「サヨコ伝説」の謎を追っていく関根秋役には『ウルトラマンX』やミュージカル『刀剣乱舞』の高橋健介、また舞台『刀剣乱舞』の熊谷魁人、舞台『フラガール -dance for smile-』の山内瑞葵(AKB48)のほか、「『家庭教師ヒットマン REBORN!』the STAGE」やハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」の山本涼介、そして映画『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら』など数多くのテレビドラマや映画に出演する森下能幸が、演劇部の顧問・黒川先生役で名を連ねます。そのほか共演には、飛葉大樹、仲美海(劇団4ドル50セント)、大原由暉、志田こはく、花崎那奈、緑谷紅遥といったフレッシュな若手キャストが揃いました。2022年新春、舞台「六番目の小夜子」に、どうぞご期待ください。【ストーリー】「サヨコ伝説」─3年に一度、この学校に幸運をもたらす都市伝説。だが、六番目のサヨコは恐怖をまとっていた!高校3年生の演劇部、雅子が通う学校には「サヨコ伝説」という不思議な言い伝えがあった。3 年に1 度、生徒の中から選ばれる「サヨコ」は、3 つの約束(始業式に赤い花を生ける・文化祭で「サヨコ」の舞台を上演する・次の「サヨコ」を指名する)を果たす。他の誰にも「サヨコ」であることを知られずに遂行すれば、その年は進学率の向上など、幸運が訪れる。その六番目の年。始業式の朝、演劇部の部室に赤い花が生けられていた。そこに津村“沙世子”という謎めいた転校生が現れる。彼女は演劇部への入部を希望し、不思議な空気を残して去って行く。演劇部が文化祭の準備を進める中、部長である雅子は「サヨコ」の舞台を上演することに反対する。だが、演劇部の周囲で次々と不可解な現象が起きて行く。謎を追う秋。どうやら、その中心には沙世子の存在が……。彼女は何者で、何を企んでいるのか、彼女が「呼ばれた」理由は?「サヨコ」とは何なのか?舞台「六番目の小夜子」は誰にも想像できない展開になっていく…。今回、上演決定にあたり、総監督の鶴田法男からコメントが到着!【総監督/鶴田法男コメント】日本を代表する作家、恩田陸さんのデビュー作『六番目の小夜子』をJホラー演出で舞台化できないかと依頼を受けた。米国や中国にも呼ばれてホラー映画を作ってきた自分だが、舞台は初挑戦で不安になる。だが、高い演技力で評価を得る乃木坂46の鈴木絢音というたぐいまれな才能を主演に迎えることができた。その他、スタッフ、キャストも優秀な演劇人、舞台経験者が参加することになった。これなら大丈夫と自信が持てた。今、時代を怯えさせるのは「幽霊」、「妖怪」をも呑み込む「都市伝説」の恐怖だと思う。小説『六番目の小夜子』が時を経ても高い人気を誇るのは、とある学校で3年に1度甦る「サヨコ伝説」という都市伝説を描いた先見性にあったに違いない。そして、コロナ禍でコミュニケーションが希薄になった現在だからこそ、人々の関係性から生まれる「都市伝説」をテーマに、この優れたジュブナイル小説を舞台化する意義は大きいはずだ。どうぞ「六番目の小夜子+Jホラー+舞台劇」の新しい恐怖を劇場で体感してください。<公演概要>舞台「六番目の小夜子」原作:恩田陸『六番目の小夜子』(新潮文庫刊)企画協力:新潮社 総監督:鶴田法男脚本:小林雄次演出:井上テテキャスト:鈴木絢音(乃木坂46)/尾碕真花高橋健介/熊谷魁人山内瑞葵(AKB48)/飛葉大樹仲美海(劇団4ドル50セント)大原由暉志田こはく/花崎那奈(ボクラ団義)緑谷紅遥(ボクラ団義)/山本涼介/森下能幸公演日程:2022年1月7日(金)〜16日(日)会場:新国立劇場 小劇場〒151-0071 東京都渋谷区本町1丁目1番1号チケット:【特典付き】 全席指定 10,800円(税込)【特典なし】 全席指定 8,800円(税込)チケット一般発売日:2021年12月4日(土)AM10:00〜■チケットぴあ0570-02-9999(Pコード:508-830) ■テレ朝チケット ■ローソンチケット0570-084-005(Lコード:33772) ■イ-プラス チケットに関するお問い合わせ:チケットぴあインフォメーション0570-02-9111(オペレータ:10:00~18:00)公演に関するお問い合わせ:東映ビデオカスタマーセンター0120-1081-46(平日10:00~13:00、14:00~17:00)公式サイト: 公式Twitter:@6_sayoko_stage主催:舞台「六番目の小夜子」製作委員会©︎1998 恩田陸/新潮社©︎舞台「六番目の小夜子」製作委員会 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月01日宗家 源 吉兆庵は、ピオーネを丸ごと包んだ和スイーツ「陸乃宝珠ピオーネ」を2021年7月21日(水)から7月下旬まで全国の宗家 源 吉兆庵50店舗限定で発売する。「陸乃宝珠」は、宗家 源 吉兆庵人気の季節限定菓子。これまで岡山県産のマスカット・オブ・アレキサンドリアをまるごと1粒使用した「陸乃宝珠」などを限定発売してきたが、今回は巨峰よりもフルーティーで、爽やかな酸味が楽しめる岡山県産ピオーネを使った新作「陸乃宝珠ピオーネ」を展開する。上品な甘みとフルーティーな酸味をもつピオーネを砂糖をまぶしたお餅でくるんと包み込んだ。やわらかなお餅と果汁あふれるジューシーなピオーネの相性は抜群。季節限定発売なので気になる人は早めにチェックするのがおすすめだ。【詳細】宗家 源 吉兆庵「陸乃宝珠ピオーネ」1個 303円、4個入 1,296円、6個入 1,944円、8個入 2,592円、12個入 3,888円、15個入 4,860円、20個入 6,480円、30個入 10,152円発売期間:2021年7月21日(水)~7月下旬※予定取り扱い店舗:全国の宗家 源 吉兆庵50店舗限定
2021年07月22日芳根京子を主演に迎え、21世紀を代表するSF作家ケン・リュウの傑作短篇小説を映画化した『Arc アーク』。ストップエイジングによる不老化処置で、人類で初めて永遠の命を手に入れた女性の人生を描く本作から予告映像が解禁されると、「日本映画じゃないみたいな美しいビジュアル!」「世界観に引き込まれる!」「ケン・リュウの原作を映像化するなんて、いったいどうなるの!?」といった注目のコメントが相次いでいる。メガホンをとるのは、国内外から注目を集める監督・石川慶。長編デビュー作の『愚行録』が第73回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門で正式上映され、続く『蜜蜂と遠雷』では、第74回毎日映画コンクールで日本映画大賞と監督賞をW受賞し、瞬く間に実力を世に知らしめた。石川監督は東北大学で物理学を専攻したのち、ポーランドへ渡り、ハリウッドの一線で活躍するスタッフを多く輩出し、映画製作を学ぶ上では世界最高峰といわれるポーランド国立映画大学で演出を学んだ。世界を目指す映画作家の卵たちと切磋琢磨して磨き上げてきた技術を身に着け、帰国後はドキュメンタリーやCM、短編作品を手掛け、国内外の映画祭で活躍。そんな石川監督の“念願が叶った”待望の新作の劇場公開を前に、過去2作をふり返ってみた。■長編デビュー作で国際的に認められた実力『愚行録』(17)長編デビュー作は、貫井徳郎の直木賞候補小説を映画化した群像ミステリー『愚行録』。誰もが羨む幸せな家族を襲った一家惨殺事件から1年、週刊誌記者の田中(妻夫木聡)は、事件の真相を探るべく動き出す。関係者たちの証言から浮かび上がってくるのは、想像とはかけ離れた実像だった――。物語が進むにつれて暴かれていく登場人物たちの秘められた“羨望、嫉妬、見栄”による“愚行”の数々。その現実味を帯びた描写によって、観客は目をそらしていたい自分の“嫌な部分”を炙り出されるような感覚に陥れられるのだ。初めての長編作で、妻夫木聡や満島ひかりといった日本を代表する実力派俳優陣を起用、観客の心をえぐる秀逸な“イヤミス演出”をやってのけ、鮮烈な長編デビューとなった。そして、第73回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門で正式上映され、長編デビュー作にして国際的に一目置かれる存在となった。豆知識情報本作で撮影監督として石川組に参加したのが、最新作『Arc アーク』までの2作でもタッグを組むことになるポーランド人の撮影監督ピオトル・ニエミイスキ。ポーランド国立映画大学で同時期に在籍していた彼は、学生の中でも早くから長編作品の現場に入っていたスターカメラマンだったという。石川監督曰く、原作が持つ“爬虫類の肌を触るような独特な質感”を映像で表現するには新しい視点が必要だと考え、石川監督は彼にオファー。同じ学び舎で培ったコンビネーションが功を奏し、日本映画離れした独特の映像美が実現した。■映像化不可能といわれた大人気小説を映像化!『蜜蜂と遠雷』(19)2作目は、史上初「直木賞」と「本屋大賞」のW受賞を果たした恩田陸の大人気ベストセラー小説の映画化。恩田氏が自ら「小説でしか出来ない表現を詰め込んだので映像化は不可能」と語った上下巻からなる作品を、石川監督は見事に1本の映画にまとめ上げ、原作者を唸らせた。復活をかけるかつての天才・亜夜(松岡茉優)、サラリーマンとして家族を養いながら最後の挑戦に挑む・明石(松坂桃李)、容姿端麗で将来を有望視されるマサル(森崎ウィン)、突如として現れた新たな天才・風間塵(鈴鹿央士)ら、4人の若きピアニストたちが国際ピアノコンクールでお互いに刺激し合いながら成長し、また、夢と現実で葛藤する姿を描く物語。石川監督は、原作の“文字から音が聴こえてくる”といわれるほどの緻密な音楽描写をスクリーンで再現するために、音へ並々ならぬこだわりを発揮した。例えば、肝となる音楽のレコーディングを通常の映画製作の手順を無視して、1番最初に行った(通常は脚本→撮影→音楽の発注という流れが一般的)。収録した音楽を軸に脚本を執筆。役者たちは、その音楽を役作りに活かしたという。ほかにも、クラシック専門の録音スタッフにも参加してもらい、映画と音楽のハイブリッドチームを結成。日本映画では珍しいドルビーサラウンド7.1chを採用し、音質と音の奥行きへも手を抜かなかった。その徹底した音へのこだわりは、まるでコンクール会場にいるかのような臨場感を生み出し、コンペに一生の想いを懸けるピアニストたちのとてつもない緊張感を完璧なまでに表現した。そんな石川監督が今回映像化に選んだのは、世界的人気作家ケン・リュウの短篇小説「円弧(アーク)」(ハヤカワ文庫刊)。中国系アメリカ人ならではの東洋の香りがするノスタルジックなSFの質感を、そのまま見事にスクリーンに反映していると話題の1作だ。これまで映像化不可能といわれた小説を映像化してきた石川監督のフィルターを通すことで、たった50ページほどの短い物語がどのように表現されるのか、期待が高まる。『Arc アーク』は6月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愚行録 2017年2月18日より全国にて公開© 2016「愚行録」製作委員会蜜蜂と遠雷 2019年10月4日より全国にて公開(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会Arc アーク 2021年6月25日より全国にて公開©2021映画『Arc』製作委員会
2021年06月16日宗家 源 吉兆庵は、マスカット・オブ・アレキサンドリアをまるごとひとつ使用した和菓子「陸乃宝珠(りくのほうじゅ)」を2021年5月1日(土)より、銀座本店をはじめとする一部店舗にて先行発売、その後全国の店舗ほかにて順次販売する。「陸乃宝珠」は、4月末ごろに成熟を迎える、マスカットの旬に合わせて登場する季節限定の菓子。岡山県産のマスカット・オブ・アレキサンドリアをまるごと1粒使用した贅沢なスイーツで、生のマスカットならではのみずみずしい果汁や爽やかな風味が楽しめる。しゃりっとする砂糖をまとった餅に包まれた、マスカット・オブ・アレキサンドリアは、口に入れると豊潤な果汁が弾け、口いっぱいにフルーティーな味わいが広がる。販売は9月下旬までの限定発売。立派に実ったマスカットの房の中から、大きさや糖度など、陸乃宝珠に適した実を厳選したこだわりの和スイーツだ。【詳細】宗家 源 吉兆庵「陸乃宝珠」1個 303円、6個入 1,944円、8個入 2,592円、12個入 3,888円、15個入 4,860円、20個入 6,480円、30個入 10,152円※価格はすべて税込み。発売期間:2021年5月1日(土)~9月下旬※公式オンラインショップ及び宗家 源 吉兆庵の限定店舗にて購入予約受付。取扱店舗:全国の宗家 源 吉兆庵※銀座本店をはじめとする一部店舗にて先行発売。
2021年05月03日アイドルグループ・NEWSの加藤シゲアキが9日、都内で行われた「令和2年度・3年度 吉川英治賞贈呈式」に出席。選考委員の恩田陸氏から「すごい力のある人だと思いました」と称賛された。加藤は、著書『オルタネート』(新潮社)で「第42回吉川英治文学新人賞」を受賞。同作は、高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代が舞台で、SNSの存在に翻弄されていく若者たちの姿を、繊細かつエモーショナルな筆致で表現した。恩田氏は『オルタネート』について、「マッチングアプリを使う人、使わない人、使えない人についての群像劇ですが、そこのところがすごく端正に描かれている。登場人物は恵まれていて才能があって、いい環境の子供たちなんですけど、恵まれているからって満たされているわけではないし、幸福だとは限らない。みんなまだ何者でもないけれど、何者かになりたいと思って一生懸命考えている。そのヒリヒリした感じがとても端正に描かれていて、すごい力のある人だと思いました」と称賛した。加藤とともに武田綾乃氏も『愛されなくても別に』(講談社)で同賞を受賞したが、恩田氏は「加藤さんも武田さんもご自分の表現を持っていらして、自分のやりたいことはこれなんだ、こういう覚悟でやっていくんだと強く感じました」と作品から感じた印象を述べ、「去年の先輩2人を見習って、これからもガシガシいい作品を書いていただきたいと思います」とメッセージを送った。
2021年04月09日中山優馬主演・シンフォニー音楽劇<「蜜蜂と遠雷」~ひかりを聴け~>が、2021年3月27日(土)から4月11日(日)まで横浜・KAAT神奈川芸術劇場<ホール>で、4月17日(土)から4月18日(日)まで大阪・新歌舞伎座で、5月1日(土)から5月3日(月・祝)まで福岡・博多座で開催される。恩田陸原作『蜜蜂と遠雷』がシンフォニー音楽劇に直木賞(第156回)・本屋大賞(2017年)に輝いた、恩田陸原作の人気小説『蜜蜂と遠雷』。世界的コンクールを舞台に、若きピアニストたちや彼らを取り巻く人々の心情を描いた物語で、超絶技巧を要するクラシックのピアノ曲演奏と共に、コンクールファイナルに向けてドラマが展開される。音楽をテーマとした小説としては珍しく、累計発行部数100万部を超えた作品であり、2019年10月には映画化もされた。そんな『蜜蜂と遠雷』の世界観を、歌・芝居・ピアノ・オーケストラで表現したシンフォニー音楽劇<「蜜蜂と遠雷」~ひかりを聴け~>が上演される。無頼派ピアニスト・風間塵に中山優馬物語の鍵となる登場人物で無頼派ピアニスト・風間塵(じん)を演じるのは、舞台やミュージカル、テレビドラマなどで活躍する中山優馬。本作では、これまでも舞台などでピアノ演奏を披露してきた中山優馬が、名曲『サティ:ジュ・トゥ・ヴ(あなたが欲しい)』をピアノで生演奏する。また、風間塵と同じくコンクールに出場し、圧巻のテクニックで観客を魅了するマサル・カルロス・レヴィ・アナトールや、幼いころから天才肌で将来を嘱望される女性ピアニスト・栄伝亜矢、最年長ピアニスト・高島明石にも実力派俳優が揃う予定だ。作詞・恩田陸&作曲・千住明の楽曲も作品のテーマ曲「ひかりを聴け」は、原作者・恩田陸が作詞を、音楽監督・千住明が作曲を担当。また、物語に登場するクラシックの名曲にのせる歌詞は、すべて恩田陸が作詞した。オーケストラやピアノによる壮大な音楽とともに、歌や芝居がドラマチックに展開されるシンフォニー音楽劇を堪能してみてはいかがだろう。【詳細】シンフォニー音楽劇<「蜜蜂と遠雷」~ひかりを聴け~><横浜公演>会場:KAAT神奈川芸術劇場<ホール>住所:神奈川県横浜市中区山下町281開催期間:2021年3月27日(土)~4月11日(日)<大阪公演>会場:新歌舞伎座住所:大阪府大阪市天王寺区上本町6-5-13開催期間:4月17日(土)~4月18日(日)<福岡公演>会場:博多座住所:福岡県福岡市博多区下川端町2-1開催期間:5月1日(土)~5月3日(月・祝)※各地の開演時間、チケット料金、チケット発売開始日などは、後日発表となる配役/出演:風間塵 中山優馬※ほか出演者は後日発表原作・作詞:恩田陸(『蜜蜂と遠雷』幻冬舎文庫)音楽監督:千住明脚本・演出:モトイキシゲキ演出:藤澤浩一
2021年01月18日俳優の中山優馬が、シンフォニー音楽劇『蜜蜂と遠雷 ~ひかりを聴け~』で主人公の風間塵を演じる。神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場(3月27日~4月11日)、大阪・新歌舞伎座(4月17日・18日)、福岡・博多座(5月1日~3日)で上映され、チケットの詳細は後日発表される。2017年の年間ベストセラーとなった、恩田陸氏原作の『蜜蜂と遠雷』。直木賞・本屋大賞に輝き累計100万部を超えた大ヒット小説で2019年10月には映画化もされた。映画に先駆け、2018年1月以来リーディングとオーケストラを融合して上演していた本公演だが、今回はさらにバージョンアップ。歌と芝居とピアノ演奏をコラボレーションさせた新たな音楽劇として、『蜜蜂と遠雷』という音楽小説のリアルな世界観を舞台上で作り上げる。物語では、世界的コンクールに出場する若きピアニストたちや彼らを取り巻く人々の心情が描かれ、超絶技巧を要する数々のピアノ曲演奏と共にコンクールファイナルに向けてドラマが展開されていく。主人公・風間のほか、ピアノの貴公子マサル・カルロス・レヴィ・アナトール、将来を嘱望される女性ピアニスト栄伝亜矢、最年長ピアニスト高島明石についても実力派俳優が集結する予定。注目は、これまでも舞台などでピアノ演奏を披露してきた中山による、サティの名曲『ジュ・トゥ・ヴ(あなたが欲しい)』の生演奏。舞台上でオーケストラと共演するのは初となる。中山は「僕の中でのピアニストの印象は、孤高で神秘的です。それは音楽という目には見えない、正解のない答えを探して日々悩み情熱を注いで一瞬とも言える演奏のその時に全力をぶつける姿がとても美しいからです」とピアニストへの思いを語り、「この作品にはその情熱と神秘さがあふれている」と作品の魅力を述べる。続けて「歌と芝居とピアノ演奏。それとオーケストラが今回は融合する音楽劇という事で、初めての経験です。舞台も一期一会だと思っています。上演時間のその一緒とも言える時間に自分の全てをぶつけたい」と意気込み、「人とコミュニケーションをとる事が難しい今、音楽という不滅の力で繋がりましょう。同じ空間で共有できることを楽しみにしております。全力を尽くします」と宣言した。
2021年01月15日宮崎駿監督作『となりのトトロ』が、「映画のまち調布 シネマフェスティバル2021」で上映されることが決定。“日本映画人気投票”の結果も明らかになった。東京都調布市で来年2月5日(金)~28日(日)に行われる、映画の作り手にスポットを当てた映画祭「映画のまち調布 シネマフェスティバル2021」。今回、2018年2月の「さよなら日劇ラストショウ」以来の劇場興行となる『となりのトトロ』は、スタジオジブリが製作当時の35ミリフィルム初号試写に限りなく近づけて作成したDCOでの上映となる。さらに、上映劇場となるシアタス調布の最大スクリーン526席のシアター10、幅約20メートル大型スクリーンで迫力満点の映像と音響で楽しむ、至高の上映環境だ。チケットは、2021年1月16日(土)より販売される(e席リザーブ0時~/劇場窓口8時~)。そして、フェスティバル開催に先立ち募集した「日本映画人気投票」により、上位作品の中から選りすぐりの7作品を、調布市文化会館たづくり くすのきホールにて上映。ラインアップは、片渕須直監督の『この世界の片隅に』に新たに新規シーンが付け足され、「さらにいくつもの人生」が描かれたアニメーション映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』をはじめ、直木賞と本屋大賞のW受賞を果たした恩田陸の小説の映画化『蜜蜂と遠雷』、中村倫也が1人7役に挑戦する『水曜日が消えた』、佐藤浩市主演で東日本大震災時の福島第一原発事故を描く、今回投票1位を獲得した『Fukushima 50』など。監督や映画賞を受賞した技術スタッフなどの上映前後のトークショーも予定されており、ゲストは1月中旬に発表となる。なお、チケットは2021年1月21日(木)に発売される。▼投票結果(投票総数:6,302票)1位『Fukushima 50』2位『記憶にございません!』3位『楽園』4位『マチネの終わりに』、5位『コンフィデンスマンJP プリンセス編』、6位『蜜蜂と遠雷』、7位『カツベン!』、8位『水曜日が消えた』、9位『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』、10位『映画ドラえもん のび太の新恐竜』、11位『今日から俺は!!劇場版』、12位『惡の華』、13位『男はつらいよお帰り寅さん』、14位『ひとよ』、15位『MOTHER マザー』、16位『宮本から君へ』、17位『糸』、18位『最高の人生の見つけ方』、19位『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』、20位『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』、20位『人間失格 太宰治と3人の女たち』『となりのトトロ』は2021年2月20日(土)~28日(日)イオンシネマ シアタス調布スクリーン10ほかにて上映。「映画のまち調布 シネマフェスティバル2021」は2021年2月5日(金)~28日(日)調布市文化会館たづくり、調布市グリーンホール、イオンシネマ シアタス調布にて開催。(cinemacafe.net)■関連作品:この世界の(さらにいくつもの)片隅に 2019年12月20日より全国にて公開© 2018こうの史代・双葉社 /「この世界の片隅に」製作委員会記憶にございません! 2019年9月13日より全国東宝系にて公開©2019フジテレビ東宝となりのトトロ 1988年4月16日より公開カツベン! 2019年12月13日より全国にて公開©2019「カツベン!」製作委員会蜜蜂と遠雷 2019年10月4日より全国にて公開(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会惡の華 2019年9月27日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©押見修造/講談社©2019映画『惡の華』製作委員会Fukushima 50 2020年3月6日より全国にて公開© 2020『Fukushima 50』製作委員会水曜日が消えた 2020年6月19日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2020『水曜日が消えた』製作委員会
2020年12月01日恩田陸の代表作を原作に、2016年に初演された音楽劇『夜のピクニック』が本日10月1日(木)に開幕する。物語の軸となるのは、高校生活最後に行われる「歩行祭」なる学校行事だ。高校3年生全員が、24時間たっぷりかけて、各自のペースで70kmを歩ききるという伝統の催し。恩田自身が青春を過ごした茨城県立水戸第一高校で、実在の行事である。誰とどこをどのように歩き、どんな思い出を獲得して帰るか。大人にとってはささやかでも、彼らにとっては切実なあれこれが、細やかに描かれて読者を魅了した。音楽劇『夜のピクニック』舞台稽古より(撮影:刑部アツシ)水戸で芽生えたこの物語の、舞台化に取り組んだのが水戸芸術館ACM劇場だ。初演当時、同劇場の演劇部門芸術監督を務めた高橋知伽江が脚本を手掛け、映画にとどまらず舞台作品も多く手掛ける深作健太が演出を担当。ミュージシャンとしても華やかな活躍を見せる扇谷研人の音楽で、みずみずしくも力強い音楽劇に仕上がった。音楽劇『夜のピクニック』舞台稽古より(撮影:刑部アツシ)とある目論見を胸に秘めながら、「歩く会」に参加しようとしている甲田貴子。その視界の端には常に、クラスメイトの西脇融がいた。ふたりの仲を勘ぐる級友たちだったが、貴子が抱えていたのはもっと切実なこと。一方、1年前の「歩く会」に現れた幽霊の噂でにわかに盛り上がる歩行行列。やがて、1年前にアメリカへ発った、貴子の親友・杏奈が仕掛けた「おまじない」が動き出す——。音楽劇『夜のピクニック』舞台稽古より(撮影:刑部アツシ)キャスティングも実に個性豊かだ。10年前の「歩く会」を振り返る杏奈を吉川友が、貴子の母親である聡子を剣幸が演じるほか、加藤良輔、安達勇人、北川理恵ら、ミュージカルの舞台で百戦錬磨の若手俳優陣が数多く登板。ピアノとパーカッションの演奏にのせて、若者たちの繊細な心情が絡み合い、高まって夜空に溶ける。公演は10月4日(日)まで、水戸芸術劇場ACM劇場にて。音楽劇『夜のピクニック』原作:恩田陸脚本:高橋知伽江演出:深作健太作曲・音楽監督:扇谷研人10月4日(日)まで会場:水戸芸術館ACM劇場文・小川志津子写真提供:水戸芸術館
2020年10月01日創作和菓子の宗家 源 吉兆庵は、岡山県産のぶどう「オーロラブラック」をまるごとひとつ使用した和菓子「陸乃宝珠(りくのほうじゅ)」を2020年9月下旬まで、全国の店舗で発売する。宗家 源 吉兆庵の「陸乃宝珠」は、果実の姿・形・味わいをそのまま活かしたフルーツ和菓子。特に、毎年5月から9月にかけて発売する岡山県産マスカット オブ アレキサンドリアをまるごと一つ包んだ「陸乃宝珠」は、宗家 源 吉兆庵の中でも人気の高い和スイーツだ。そんな「陸乃宝珠」から期間限定で、岡山県産のぶどう「オーロラブラック」を使用したフレーバーが登場。オーロラブラックは、特有の甘みと豊かな香りを持つ大粒の黒ぶどうの1つで、肉厚な果肉からはじける豊潤な果汁は、一度味わうとやみつきに。口に入れると、砂糖でしゃりっと仕上げた求肥の中から、オーロラブラックの果汁があふれだし、ジューシーな味わいを楽しむことができる。マスカット オブ アレキサンドリアとはひと味違ったフレーバーをぜひ体感してみて。【詳細】陸乃宝珠 1個 303円(税込)~発売時期:2020年8月末~9月下旬販売店舗:全国の宗家 源 吉兆庵 店舗やオンラインショップにて順次販売
2020年09月07日俳優の森崎ウィンが6日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第43回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、新人俳優賞受賞の心境を語った。『蜜蜂と遠雷』で受賞した森崎は、「今日この日この場にこうやって立てていることをとても光栄に思い、そしてとても嬉しく思います。映画『蜜蜂と遠雷』に出会えて、そしてその作品を産んでくださった恩田陸先生、石川監督を初め、最高のスタッフのみなさん、そして最高のキャストのみなさんとご一緒できたことを本当に光栄に思います」とコメント。また、「僕は10歳の時にミャンマーから日本に来たのですが、今でもミャンマーに住んでいるおばあちゃんに今日とても大きなおばあちゃん孝行ができたかなと思っています」と祖母への思いを伝え、「これからも今までお世話になった方々、そしてこれから出会うであろう方々にたくさん恩返しできるように日々精進してまいります。本日はありがとうございました」と結んだ。(C)日本アカデミー賞協会
2020年03月06日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の小西桜子さんです。「ダンスや歌など表現に繋がる仕事もやっていきたい!」と話す小西さんの魅力に迫りました。初々しさと堂々とした演技力の両面の魅力を持つ注目新人!デビュー1年で、映画『初恋』のヒロインに大抜擢。「子供の頃は引っ込み思案だったけど、最近は取材が増えて必死に話しています。友達には『ふわふわしてる』って言われます(笑)」。カンヌ国際映画祭でフランスを訪れた。「海外の人はフレンドリーで、緊張している私に『良かったよ』と声をかけてくれて嬉しかった。いい経験ができました!」。休日の過ごし方を尋ねると「家にいるか一人で映画やランチに行きます。海外の映画ももちろんだけど、日本の映画が大好き!特にヒューマンドラマ!」占い本でラッキー行動や運勢をチェック。占いへ行って将来のことを聞いたり、年間の占い本で今日の運勢を見ます。インドア派だから本や漫画が好きです。月1冊ペースで読書。最近は恩田陸さんの『歩道橋シネマ』が面白かった。小学生の頃から好きな餃子に再びハマり中。よくチルドの野菜餃子を自宅で焼いて食べます。もちもちの皮が好き!こにし・さくらこ1998年生まれ。2019年に女優デビュー。約3000人の応募からヒロインに選ばれた映画『初恋』が2月28日に、出演映画『猿楽町で会いましょう』が6月5日公開。※『anan』2020年3月4日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・倉田 強ヘア&メイク・松田 陵(Y’s C)文・三谷真美(by anan編集部)
2020年02月28日国際ピアノコンクールに挑む4人の若きピアニストたちの姿を描いた恩田陸原作の映画『蜜蜂と遠雷』のヒットによって、ピアノ・コンクールへの注目度が大幅にアップしている。それは、映画に登場する主人公たちの演奏を担ったピアニストたちのコンサートにも影響があるらしい。今までコンサートに来たことがないような人たちまでがクラシックに興味を持ったのだとしたら、それは実に喜ばしいことだ。そしてその効果は、原作の舞台となった「浜松国際ピアノコンクール(浜コン)」自体にもありそうだ。同コンクールは、後に「ショパン国際ピアノコンクール」優勝者となるラファウ・ブレハッチ&チョ・ソンジン、そして「チャイコフスキー国際コンクール」を制した上原彩子などなど、過去に錚々たる優勝者や入賞者を排出してきたことにより、レベルの高さは折り紙付き。映画公開の1年前に開催された第10回「浜コン」の優勝者ジャン・チャクムルは、今まさに「優勝者ツアー」の真っ只中だ。2019年4月16日にスタートしたこのツアーは、日本国内22公演とドイツ&フランスの2公演を加えた24公演の長丁場。これは若きピアニストにとって、世に出るためのご褒美であるとともに、大きな負担のかかる課題でもあるに違いない。いよいよ終盤に差し掛かった優勝者ツアーは要チェック。「浜コン」を制した俊英の実力や如何に⁉ジャン・チャクムル photo:公益財団法人墨田区文化振興財団 2019/8/5すみだトリフォニーホール大ホール (c)三浦興一●公演概要1月31日(金)横浜みなとみらいホール大ホール「ジャン・チャクムルピアノリサイタル」●ジャン・チャクムル(ピアノ)トルコ人ピアニスト、ジャン・チャクムルは、2017年スコットランド国際ピアノコンクール、続く2018年第10回浜松国際ピアノコンクールで第1位となった。(公財)アルゲリッチ芸術振興財団賞受賞。1997年アンカラ生まれ。レイラ・ベケンシル、アイシェ・カプタンのもとで音楽を学び始め、菅野潤やエムレ・ シェンに多大な影響を受ける。2012年、アンカラの高校を卒業後、パリ・スコラ・カントルムにてマルセラ・クルデリに師事し、2014年首席で卒業。以来、アリエ・ヴァルディ、レスリー・ハワード、ロバート・レヴィン等多くの著名な音楽家との演奏機会に恵まれる。これまでに母国トルコの主なコンサートホールを始め、アッシャーホール(エディンバラ)、サルコルトー(パリ)、ムジークヘボウ(アイントホーフェン)等で演奏したほか、著名な国際音楽祭にも多数出演している。現在ヴァイマル音楽大学にてグルツマン教授の指導のもと研鑽を積んでいる。
2020年01月27日10月5日~6日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)が発表され、松岡茉優(24)主演の映画「蜜蜂と遠雷」は初登場4位にランクインした。直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸氏の同名小説を実写映画化。国際ピアノコンクールを舞台に、かつて天才少女と呼ばれた栄伝亜夜(松岡)をはじめ、若き4人のピアニストたちの挑戦・成長・運命を描く。4日より全国324スクリーンで公開され、土日2日間で動員9万6000人。興収1億2700万円の成績の成績を記録したが、関係者はその結果に胸をなで下ろしているという。「映画の公開直前当たりから、松岡さんに対する世間の“風当たり”が強くなっていました。そのため『映画の客入りに影響するのでは』と思われていましたが、集客できる作品の多いなかで4位に入ったのは上々の出だしといえるでしょう」(映画関係者)松岡に対する“風当たり”が強くなったのは、先月25日に都内で行われた出演映画「ひとよ」(11月8日公開)完成披露試写会での舞台あいさつだった。松岡は共演者を圧倒するほどしゃべり倒し、ある共演者からは「(司会の)仕事を取るんじゃない!」「しゃしゃるな!」と注意されたほどだったという。それがネットニュースになると《笑いも女優もできます感、出しすぎ》《最近、勘違いしてるような言動が多い》など、批判の声があがっていたのだ。「舞台挨拶での発言も、話題になればと思ってやってくれていること。松岡さんが気にしないよう、周囲も気を遣っているようです。松岡さん自身も、公開初日の舞台あいさつで再びしゃべり倒していました」(芸能記者)7日放送の「しゃべくり007」(日本テレビ系)では、自分が落ちたオーディションを受かった土屋太鳳(24)から神経を逆なでするようなKY電話があったと実名暴露していた。“舌好調”な松岡のおかげで、映画もさらに脚光を浴びそうだ。
2019年10月10日直木賞・本屋大賞を史上初めてW受賞した小説家・恩田陸の『蜜蜂と遠雷』が若手実力派キャストにより実写映画化され、10月4日より公開された。国際ピアノコンクールを舞台に、亜夜(松岡茉優)、明石(松坂桃李)、マサル(森崎ウィン)、塵(鈴鹿央士)という世界を目指す若き4人の天才ピアニストたちの挑戦、才能、運命、成長を描いた同作は、「小説なのに音楽が聴こえるようだ」と話題を呼び、映画でも一流ピアニストの音×吹き替えなしで演奏演技に挑む役者陣という驚くべき手法で数々のシーンが浮かび上がっている。今回は、原作者・恩田陸と、妻子を持ち楽器店に勤めながら、年齢制限最後のコンクールに挑む高島明石を演じた松坂桃李にインタビュー。原作者と俳優、それぞれの視点から見た同作の魅力や、表現者として向き合う"賞"について話を聞いた。○■「かっこよすぎる」キャストも演技に納得――先ほどお話を伺ったんですが、お二人は今日が初対面なんですね。恩田先生が撮影現場にいらしたときは、松坂さんの撮影がなかったとか。松坂:この瞬間が初です。恩田:お目にかかれて光栄でございます。松坂:こちらこそ! よろしくお願いいたします。――それでは、ぜひ松坂さんから見た原作の魅力と、恩田先生から見た映画の魅力をそれぞれ教えていただければ。松坂:オファーをいただいて『蜜蜂と遠雷』を読んだんですが、今までは小説を読んでめくるたびに音が聴こえる感じを経験したがことがなかったので、すごい本だと思いました。これを映画化するなんて、可能なのか? と、衝撃でした(笑)。小説が本当に面白いからこそ、我々にとってはハードルが高いと思っちゃうんです。仮に上手に置き換えられたとしても「小説の内容のまま表現されてるじゃん!」と思われてしまうので、今回は「実写化するからこそできること」はなんなのか、ものすごく意義を迫られた感覚がありました。恩田:よく映像化したなと思いました(笑)。私も「小説でなければできないことをやろう」と思って書いていたので、逆に皆さんが映画でしかできないことをやってくださったなと思って。映画として完成されていたので、嬉しかったです。松坂:そういう言葉を聞くと、ほっとします。恩田:松坂さんが、明石を演じると聞いて、「それはかっこよすぎるだろう」とは思っていたんですけど、映画を見たら本当に明石そのものでした。松坂:いやいや、とんでもないです!――原作で思い描いていた明石はどういうイメージだったんですか?恩田:もうちょっと、普通の人です(笑)。でも、2次予選の後に松坂さんが1人でカメラに向かってしゃべっているシーンはすごくリアルで、驚きました。松坂:実は、あのシーンが初日だったんですよ……。恩田:初日だったんですか! みなさん、意外なシーンが初日なんですよね。いきなりあのシーンだとは……すごいですね。松坂:とにかく、体の中にいろんな実感を入れるようにイメージして。すごく緊張しました。――ちなみに、明石じゃない松坂さんを目の前にされた感想はいかがでしたか?恩田:「やっぱりかっこいいわ!!」と思いました(笑)。――松坂さんは、そういうかっこよさをどうやって封印されてたんでしょうか?松坂:明石は他の3人に比べて、家族と過ごしたりと、生活を描写しているシーンが多かったので、そこはすごく大事にしたいなと思いました。たぶん、すごく不器用でめんどくさいやつだなと思ったんです。自分のことを天才とは思っていないけど、他人には言われたくない、という。恩田:その通りです。松坂:たとえば奥さんと少し口論になったシーンでも、明石のめんどくさい感じが出ている。すごく人間くさいけど、良いところでもあると思います。恩田:そういう役を演じるのは、珍しいんじゃないですか?松坂:そうなんです。これだけの不器用さと人間臭さを表す役はあまりやったことがなかったので、嬉しかったです。恩田:本当に松坂さんはキラキラしたイメージだったので、地に足をついた感じが出ていて、びっくりしました。松坂:嬉しいです。○■流れをつかむことが大切――今回はピアノコンクールが舞台となっていますが、作品自体も直木賞と本屋大賞を史上初めてW受賞されていて、松坂さんも昨年たくさんの賞に輝いていて。賞にかける思いについて、お二人はどう感じているのかなということも気になりました。恩田:結果としての賞なので、書いてる時にはもちろん考えていないです。でも、「流れが来てる」みたいな時って、あるじゃないですか。そういう意味では幸運な本だったと思います。こんなにハードルが高そうな作品がスムーズに映画化できたというのも、やっぱりいい流れがあったのかな、と。松坂:確かに、流れってありますよね。僕のマネージャーさんも「今年は流れ、来てますから」とよく言ってたんですよ。「じゃあ、信じます」と言ったら、ありがたいことに本当に賞をいただけたりしたので、実感しています。――松岡茉優さんも、同じように昨年いろいろな賞に輝かれて、全部の流れが『蜜蜂と遠雷』に集中しているようですね。松坂:授賞式で、松岡さんとは会うことが多かったです! 会うたびに『蜜蜂と遠雷』盛り上げましょう、という話をしていました。恩田:幸運な流れが来ていますね。実際にコンクールを見ていても、最初は目立てなかった方が2週間の間でどんどん良くなっていったりして、成長する人は本当に成長するし、順番の違いひとつでもまったく印象が違ってきてしまうんです。どんどん人が減っていくから、何番を掴むかという運もあって。本当に、流れを掴むことが大事なんだと思いました。――松坂さんは今回、ステージの上で演奏するシーンも多かったですが、音楽家を演じて、役者との共通点などは感じられたんですか?松坂:舞台上で、お客さんの前でお芝居をするときの緊張感や、稽古で失敗を繰り返しながら初日を迎える緊張感は共通すると思いました。演奏シーンは最後の方だったので、スタッフ・キャスト全員が「あと1週間だぞ!」「あと5日だぞ!」みたいに、プレッシャーがすごくて(笑)。だんだん音楽チームも顔がピリついてくるんです。だからこそ生々しくて、良い緊張感でした。エキストラの方もたくさん来てくださったので、入場シーンも本当のコンクールのような緊張感でした。怖いんですよ! でも演奏はお芝居と違って、お客さんの反応を見て動きを変えられるところは、羨ましくも思いました。恩田:私も演奏をしていた経験がありますが、自分があがっているかって、全然わからないですよね。絶好調と思ってもボロボロだったりとか。逆に「ダメだ」と思った時が良かったりする。松坂:それはあります! 自分がダメだと思っていても、周りから「良かったね!」と言われたりとか。恩田:意外とありますよね。それって、なぜなんだろう? 不思議ですね。小説でも、書いてる時には乗っていたけど、後で読むと「なんなんだろう」と思う時もありますし(笑)。○■小説家と役者、原動力は――せっかくなので、何か松坂さんから恩田先生に聞きたいことなどはありますか?松坂:これだけの作品を生み出す原動力がなんなのか、伺いたかったんです。続けるためのモチベーションを保つのは難しくはないんですか?恩田:きっと、なんでもそうですよね。役者さんも、毎回毎回違う役を演じると思うので、どういう原動力なのか、逆にお聞きしたいです。松坂:作品に入ってる時は辛いことの方が多いし、考えなきゃいけないことや不安要素がたくさんあるばかりなんですが、終わった瞬間が本当に楽しくて。スタッフやキャストの方と、「じゃあ、一杯いきますか!」という瞬間(笑)。その一瞬が、辛かったメーターを上回るんです。それが持続的にやってくるので、乗り越えられるというか、支えになっている感覚はあります。恩田:どこも同じですね(笑)。私も原稿を書いているときは全く楽しくなくて。――でも、これだけずっとコンスタントに作品を出されてる作家さんも、なかなかいらっしゃらないのではないかと思いました。恩田:続けていないと不安になってしまうんです。常に書いてないと「小説家」と名乗れないような気がして。縮小再生産になってしまうのが怖いし、「休んじゃうと戻れないんじゃないか」と思うので、そこが原動力なのかもしれません。松坂:「休みたい」と思ったことはないんですか?恩田:いつも、思ってはいるんですけどね(笑)――それでは、最後に作品を楽しみにしている方へのメッセージをいただけたら。恩田:原作ファンでも、原作を読んでない方でも楽しめると思います。音もすごく贅沢な作りになっているので、ぜひ、映画館でご覧ください。松坂:僕自身、クラシックからは縁遠い男だったので、この作品で初めて「クラシックって静かなだけじゃないんだ!」と思いました。まるで縦ノリのように心が踊る、前のめりになる感じが味わえたのはこの作品が初めてだったんです。僕のような、クラシック初心者ですという人でも、味わえる体験が待っていますので、ぜひ音響のいい劇場でご覧いただけたら嬉しいです。■恩田陸1964年生まれ、宮城県出身。1992年、『六番目の小夜子』でデビュー。『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞を受賞。『中庭の出来事』で山本周五郎賞を受賞。『蜜蜂と遠雷』で直木三十五賞と二度目の本屋大賞を受賞(直木賞と本屋大賞のダブル受賞も、二度の本屋大賞も史上唯一)。著書多数。■松坂桃李1988年10月17日生まれ、神奈川県出身。近年の主な出演作は、映画『不能犯』(18/白石晃士監督)、『居眠り磐音』(19年)、『新聞記者』(19年)。2019年には『孤狼の血』(18年)で第42回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。現在、声の出演をしている映画『HELLO WORLD』が公開中。
2019年10月06日松岡茉優の勢いが留まるところを知らない。2017年公開の初主演映画『勝手にふるえてろ』、そして昨年の是枝裕和監督によるカンヌのパルムドール受賞作『万引き家族』で、それぞれ第42回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、優秀助演女優賞を獲得するなど高い評価を得た。とはいえ、まだまだ世間は松岡茉優という女優を過小評価しているのではないか――?そう思わせるほど、まもなく公開の主演映画『蜜蜂と遠雷』では、これまで見たことのない表情を見せ、“圧倒的”という言葉がぴったりの凄まじいまでの存在感を発揮している。傑作を2時間の枠におさめる難しさ史上初となる直木賞と本屋大賞のW受賞を果たした恩田陸のベストセラー小説を映画化した本作。4人の才能あふれる天才ピアニストを軸に、ある国際ピアノコンクールの始まりから終わりまでが描かれる。松岡さんが演じたのは、かつては天才少女と呼ばれ、将来を嘱望されるも、母の死が原因でピアノを離れ今回、7年ぶりに表舞台へと復帰した亜夜。全体を通じて、セリフは決して多くはなく、心情や私生活、復帰に至った経緯や背景などもハッキリとした言葉で説明されることもない。ピアノに向き合う姿勢やちょっとした表情でその内面が浮き彫りになっていくという難しい役柄だが、松岡さんは役作りについて、こともなげに「原作に全て答えがありました」と語る。「恩田先生の小説の中に亜夜が生きて存在していて、そういう意味で問題はなかったです。ただ、500ページ2段組の小説を2時間の映画にするという部分に関してはプレッシャーや難しさは感じました。どうしても原作から連れてくることができなかった登場人物、抜き出すことができなかった描写もあります。亜夜の気持ちをどう理解するか?という部分以上に、『ここは(原作にある描写が)映画にはないから、どうしたらいいか?』と足し算や引き算を考える部分は多かったですね」。“心に傷を負った元・天才少女”。そんな安易な言葉で集約されるような、薄っぺらい役にはしたくなかった。「石川(慶)監督に言われたのは『腫れ物に触るような人にはしないでほしい。周りが気を遣うような人じゃないと思う』ということで、私も同じ意見でした。7年前、なぜ彼女はピアノから逃げたのか?なぜそこから表舞台に戻ってこられなかったのか?そこにあるのは決して自分勝手な理由でもないし、彼女は決して“かわいそうな人”でもない。そのために彼女の強さと気高さ、才能をきちんと見せないといけないと思っていました」。自分とは違う周りの評価「すごく力をもらいました」間違いなく松岡さんに対して、大きな称賛の声が贈られることになるであろう本作だが、松岡さん自身は、最初に完成した映画を観たとき「自分ができると思っていた期待値をあまりに大きく下回っていて、『こんなにできないか…』と落ち込んだ」という。しかし、このリアクション自体は、本人にとっても周囲にとっても決して珍しいことではないようで「最初に完成した作品を観る初号試写は、いつも人生で一番落ち込む瞬間」であり「毎回、『やめよう』『やめちまえ!』って思います」とのこと。いつもと違ったのは一緒に映画を観たスタッフや共演者の反応、そして思わぬところから届いたある“言葉”だった。「観終わったら、石川監督やプロデューサー、スタッフのみなさんがすごく褒めてくださったんです。嬉しかったのは、試写室を出て、私自身は罪人みたいな気持ちで階段を下りて行ったんですが、その先で(共演の)斉藤由貴さん、臼田あさ美さん、片桐はいりさんが並んで待っていてくださって『本当によかったよ』とおっしゃってくださったんです。その言葉にすごく力をもらいました」。「とはいえ、自分の中では悶々とした気持ちを抱えて、その後の日々を過ごしていたんですが、ある日、予告編の映像が届いたんです。それを午前中の11時ごろに自宅のベッドの中で見たんですけど、途中で恩田先生の『映画化は無謀、そう思っていました。「参りました」を通り越して「やってくれました!」の一言です。』という言葉が目に入ってきて…、布団の中で泣いてしまいました」。いまの自分は才能が集結した世代のおかげ「同じ時期に集ってしまった天才たちの苦悩と葛藤の物語」――。松岡さんはこの物語をそんな言葉で捉えている。「同時代に生まれた天才たちがひとつのコンクールでぶつかってしまう。それは悲劇でもあり、大衆にとっては奇跡のようなことかもしれない。出会わなければ、それぞれが天才として生きていけたかもしれないと思いがちだけど、ただ、このコンクールでぶつかったことで、実は彼らは才能を伸ばしていくことができたんじゃないかと思うんです」。「亜夜もそうですが『ここまでかな…』と自分で思っていた天井を別の天才がぶち破ってくれて『まだ先があったのか!』と思わせられる。葛藤もあるけど、天才たちが出会ったことによる化学反応も確実にある」。「このあいだ、テレビで世界柔道を見ていたんですが、同じ階級に才能あふれる選手が何人もいるのに、オリンピックで代表になれるのは一人なんですよね。少し前のフィギュアスケートの浅田真央さんとキム・ヨナさんもそうですけど、なぜか天才たちって同じ時期に集ってしまうもので、でもそのことによって爆発的に成長していくものなんですね」。そういう意味では、松岡さんが生きる俳優の世界もまた、時に同じ世代の俳優とひとつの役を争い、時に同じ作品の中で切磋琢磨していく仕事である。松岡さんにとって、同世代の存在とは?「私たちの年は、ありがたいことに『充実している』と言っていただけることも多いですし、前後1~2年の同世代も入れたら、すごい人たちがそろっていると思います。もし、そういう存在が周りにいなかったら、いま私がこうしてこの作品で主演をすることもなかったと思うし、この原作の映像化自体、されなかったんじゃないかなと思いますね。いま、私がコンスタントに仕事をいただけているのは、同世代の層が厚かったからにほかならないです」。同世代のライバルがいない方が、自分に役が巡ってくる確率が上がってラッキーだとは思わないのだろうか?「10代の頃は、オーディションを受けては落ちての繰り返しで、もう思い出したくないくらいの嫉妬の塊だったし、自分と周りを比べることしかしていなくて、心が腐ってましたよ(苦笑)」と明かしつつ、こう続ける。「でも、そもそも、同世代の層が薄かったら、作品に恵まれなかったでしょうね。等身大の役ではなく、少し年上、もしくは年下の役を演じなくてはいけないことが多くて、苦しんだと思います。もちろん、周りがいい仕事をしていたら悔しいですよ。最近だと、親友の伊藤沙莉が『全裸監督』(NETFLIX)に出ていて、本当にいい役を演じていて、うらやましかったです」。「でも、それがあるから、私も同じように伊藤に『悔しい』って思わせるような演技をしたいなって思います。ライバルという言葉は色が着いていて、嫌なイメージもあるかもしれないけど、私にとってはありがたいものであり『これからも生き残りをかけて戦いましょうね(笑)』という存在です」。堂々と“素”の自分をさらす「イメージなんて問題ない」そんな中で、女優・松岡茉優がこれだけ多くの作品で求められるのはなぜか?彼女の武器は何なのか?“演技力の高さ”と言ってしまえば簡単だが、どんなタイプの役であっても、過去の作品のイメージを引きずることなく自然に演じ分けてしまうところではないか?本作や『ちはやふる』シリーズで演じたような天才タイプから、『勝手にふるえてろ』で演じたような初恋をこじらせた暴走気味の女子まで、ひとつのイメージに固定されることなく役柄ごとに見事に演じきる。「私はバラエティ番組の『おはスタ』への出演がほぼデビューだったんですが、それもあってかいまでも、バラエティ番組に出るのはすごく好きなんです。でもある時期、周りから『あんまりバラエティに出過ぎない方がいいよ』と言われたことがあって」。「それは女優の仕事で使うのとは違う筋肉を使わなくてはいけないので、心身の健康を心配してでもあったと思うんですが、一方で『バラエティに出過ぎてイメージが付いちゃうと、役に影響するよ』という指摘もありました。でも、その意見はちょっと受け入れられなくて、女優の仕事で、その役として超越した存在でいられれば、イメージなんて問題ないはずでしょと。そこは私の責任なのでチャレンジさせてほしい――すごくカッコつけた言い方ですが、切り拓いていきたいと思ったんです」。バラエティやトーク番組で“素”の自分をさらすことで、逆に作品ごとの役柄に対する責任を背負い込む。その覚悟が彼女を支えている。「パターンを背負う必要もないし、“誰か”っぽくなりたいわけでもないから『○○っぽいと思われるからやめた方がいいかも』なんて考える必要もない。心配してくださった方たちに納得していただいて、『全然大丈夫だね』と思ってもらいたいという思いは根底にあるかもしれませんね。『真面目だね』と『ストイックだね』なんて言われることもあるんですけど、全然そんなもんじゃなくて、そもそも怠け癖があるから、そうやって自分を律してないといけないんです(笑)」。女優としてやりたいことは「心が腐りかけてた10代の頃も含めて(笑)、変わってない」とも。「生きづらさを感じてる人が明日、生きるのがちょっと楽になる――そんな作品を届けたい。忙しさに追われて、目の前のことばかりに躍起になって空回りしていた時期もあったけど、いまは少し落ち着いて、女優として健康的に物事が進んでるなと感じています。自分のペースで変わらずにやっていけたらと思います」。(text:Naoki Kurozu/photo:You Ishii)■関連作品:蜜蜂と遠雷 2019年10月4日より全国にて公開(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会
2019年10月03日秋篠宮皇嗣妃殿下がご臨席された映画『蜜蜂と遠雷』(10月4日公開)の試写会が2日に都内で行われ、松岡茉優、森崎ウィン、鈴鹿央士、石川慶監督が取材に応じた。同作は、直木賞・本屋大賞を受賞した恩田陸の同名小説を実写映画化。国際ピアノコンクールを舞台に、亜夜(松岡茉優)、明石(松坂桃李)、マサル(森崎ウィン)、塵(鈴鹿央士)という世界を目指す若き4人のピアニストたちの挑戦、才能、運命、成長を描く。紀子様の隣で作品を鑑賞し、上映終了後に歓談したというキャストと監督。松岡は「大変、言葉にならないほど感動しました。常にこちらまで背筋が伸びるかのような佇まいで、とても貴重な体験をさせていただいたと思っています」と振り返る。森崎は「とても貴重な経験をすることができ、改てこの作品に携われたことに感謝の気持ち。初めてお目に掛かる妃殿下は言葉にできないくらい、見えない包容力で包み込んでくれたような感覚がしました」と感謝する。石川監督も「あまりにも緊張して映画の内容が全然入ってこなかったです。優しく声をかけていただいたりして、今もふわふわと夢の中にいる感じがしています」と夢見心地だった。松岡は「印象的だったのが、『この作品がクラシック音楽の映画ということで、演奏のシーンがたくさんあるんですけど、臨場感があって、会場にいるかのようでした』と言ってくださって。拍手がしたくなったんですけど、周りの私たちがあまりにも緊張していたので、『小さくぽんぽんぽんっと叩きました』と言っていただきました。音楽の映画として胸を晴れるお言葉をいただけたなと思っています」と語る。レポーターからの「震えましたか?」という質問には、「勝手に震えてました」と自身の代表作に絡めて答えた。ミャンマー出身の森崎は「ミャンマー人を代表して、一生に一度訪れるか訪れないかという経験」と感じ入り、松岡は「森崎くんについて、『国際的に活躍されてますね』というお言葉も」と紹介。「いつもおしゃべり」という森崎だが、「何も言えなかったです。『ああ、はい!』って。全然しゃべれなかった!」と反省していた。昨年まで普通の高校生だった鈴鹿は、「他の映画のこういう記事を予習で読んだんですけど、僕が出ていいのかなあって。ちょっとネガティブに考えてたんですけど、最後にお話の時間ですぱっと消してくださって、『これからに期待してます』って言葉をいただいて、もう頑張るしかないです」と意気込む。「次の作品頑張らないとな、とか、19歳なんですけど、人生100年と考えて、あと80年長いなと思って。80年どう生きようかなとか、そういうことをいろいろ考えました」とスパンの長い話で、周囲を和ませていた。「信じられないですね。夢みたい、と思った」という鈴鹿は、「東京に来ることも異世界に来るって感じだったんで、松岡さんと森崎さんおとなりにいるのもびっくり仰天で、ちょっとよくわからないですね」と苦笑。「誰にも言ってはいけない」と言われていたために、親にも報告していないというが、「『ニュース見た?』って言います。『見た』ってきたら、報告します。『見てない』って言われたら、『お楽しみに』って言います」とプランを明かした。
2019年10月02日今田耕司と女優・広瀬アリスが司会を務める「アナザースカイII」の9月27日(金)放送回に、女優の松岡茉優がゲスト出演。主演最新作『蜜蜂と遠雷』の公開を間近に控えた松岡さんは憧れの地・オランダを訪問する。2008年、「おはスタ」のおはガールとしてデビュー。その後2013年に連続テレビ小説「あまちゃん」で劇中に登場するご当地アイドルのメンバーを演じ大きな注目を集め、ドラマ「She」に主演、「コウノドリ」シリーズへの出演など活躍の場を広げていく。2016年には広瀬すず、野村周平、新田真剣佑らと共演した『ちはやふる』が公開され、「真田丸」で念願の大河ドラマ出演を果たすなど女優として躍進。昨年公開された『万引き家族』では第42回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を獲得したほか、『勝手にふるえてろ』で優秀主演女優賞も受賞。『万引き家族』は第71回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを獲得するなど、いまや世界がその存在に注目しつつある松岡さん。今回は松岡さんが憧れのオランダで名物パンケーキに感動、運河ツアーで街を巡る恐怖のブランコを体験。そんな松岡さんがオランダを訪れたかった理由とは…?放送をお楽しみに。演技派若手女優として今後の活躍が期待される松岡さんが天才ピアニストの女性を演じる『蜜蜂と遠雷』は10月4日(金)より全国にて公開。同作は史上初となる「直木賞(第156回)」と「本屋大賞(2017年)」のW受賞を果たした恩田陸の原作を映画化。かつて国内外のジュニアコンクールを制覇するも13歳のときに母を亡くし、ピアニストになることから長らく逃げてきた元天才少女・栄伝亜夜を松岡さんが演じ、亜夜が20歳となったいま、再びコンクールへの出場を決心。音大出身で楽器店に勤務、コンクール年齢制限ギリギリのため最後の挑戦としてエントリーする高島明石(松坂桃李)。優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院在籍中のマサル・C・レヴィ=アナトール(森崎ウィン)。フランスのパリで行われたオーディションに突如現れた謎の16歳の少年・風間塵(鈴鹿央士)といった若者たちと国際コンクールでの熾烈な戦いを通して互いに刺激し合い葛藤し、そして成長を遂げ“覚醒”していく姿を描く。11月には佐藤健、鈴木亮平らと共演した『ひとよ』も公開を控える松岡さんをゲストに迎える「アナザースカイII」は9月27日(金)23時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年09月27日4人のピアニストたちの挑戦と運命を描いた映画『蜜蜂と遠雷』完成披露イベントが9月16日(月)、都内にて行われ、出演する松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士、そして石川慶監督が登壇した。松岡さんは、「日本映画離れした映像美。新しい音楽映画ができた自信があります。…大きなこと言っちゃった(笑)」と茶目っけたっぷりにコメントしつつも、完成作に胸を張った。数々の無茶ぶりに、松岡さん&松坂さんも苦戦!?天才ピアニストたちがコンクールを舞台に火花を散らすとあって、ピアノの練習はもちろん、高いレベルの技術が要求された。石川監督は、「(原作の)恩田先生の本、あんなに100%音楽を書ききった小説はなかなかなかったと思うので“音楽は妥協しません”から始まった。何といってもキャストの皆さんに、ものすごい無茶ぶりをいっぱいした。中でも音楽は、すごく頑張ってもらってよかった」と話し、各キャストの手元が映っている演奏シーンは吹替なしという完璧さを収めた。過去作でバイオリン経験はあれど、ピアノは初挑戦となった松坂さん。練習を振り返り、「なかなかのハードルで。ピアノを触ったことはほぼなくて、最初の練習で先生の一言目が『松坂さん、ドはどこですか?』だった(笑)」ここかなと押したところがファだったそうで「ファ~~って(笑)」と苦難の道が見えたという。そんな松坂さんの練習風景をちらりと見たという松岡さんが、「バンビみたいでした。小鹿みたいな…」と手元がガクガクしていたと明かすも、撮影の段になると、「まさかの明石(役名)だ!って。あのときのバンビは何だったんだ、俳優はすごいなって思った」と絶賛すると、照れ隠しか、松坂さんは「だましだましやっております」と恐縮していた。直木賞&本屋大賞W受賞を果たした恩田陸による同名小説を映画化した『蜜蜂と遠雷』は、『愚行録』で長編監督デビューを果たした新鋭・石川監督による最新作。芳ヶ江国際ピアノコンクールに集まった復活をかける元神童・亜夜(松岡さん)や、年齢制限ギリギリの挑戦となった不屈の努力家・明石(松坂さん)らピアニストたち。それぞれの想いをかけ、天才たちの戦いの幕が切って落とされるが、音楽の神様に愛されるのは誰なのか。「いま一番戦っていること、もの」個性豊かな回答に…イベントでは、葛藤と闘いながらコンクールに挑むピアニストにかけ、「いま一番戦っていること、もの」を聞かれた登壇陣。「飛行機のアプリ」(森崎さん)、「食費」(鈴鹿さん)、「初日まで寝れない」(石川監督)と答えが揃う中、松岡さんはInstagramのフォロワー数を嘆き出す。「宣伝で、いま流行りのInstagramを期間限定で開設したんですけど、フォロワー数が思わしくない…。いま7万人。若手女優群雄割拠のいい時代で、ちょっと足りないかな。2桁いきたい!」と松岡さんはマスコミにもアピール。一方、松坂さんは「事務所と戦い終わりました」と気になる発言。森崎さんが「赤裸々すぎて…」と言い、松岡さんも「フォロワー数の話、ふっとんだ」と言うも「10年間アウトプットの連続だったので、インプットの時間をくださいと言った結果、お許しが出た」と見事お休みを獲得したと伝え、平和な内容に観客からも拍手が巻き起こっていた。『蜜蜂と遠雷』は10月4日(金)より全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:蜜蜂と遠雷 2019年10月4日より全国にて公開(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会
2019年09月16日恩田陸の新たな代表作を松岡茉優が主演をつとめ、松坂桃李、森崎ウィン、そして新星・鈴鹿央士の共演で描く映画『蜜蜂と遠雷』。この度、松岡さんと鈴鹿さんが月光の下でまるで会話を交わすかのように奏でる連弾シーンが解禁された。この度解禁となったのは、ピアノ連弾シーンの本編映像。松岡さん演じる“元神童”・栄伝亜夜と、鈴鹿さん演じる“ピアノの神”が遺した異端児・風間塵がピアノ工場で、月明かりが差し込む中、2人きりでピアノの連弾を楽しむシーン。塵がドビュッシーの「月の光」を弾きはじめると、促されるように亜夜も楽しげに音を重ねてくる。そのまま、H・アーレンの「IT’S ONLY A PAPER MOON」で盛り上がりを見せた後は、弾き始めとは反対に亜夜のリードで、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」とタイトルに「月」が出てくる楽曲を使用し、“ムーンメドレー”を締めくくる。セリフがなく、ピアノの音色と楽しげな2人の表情だけの演技は、まるでピアノで会話を交わしているかのようで亜夜と塵の感情が伝わってくるシーンだ。原作者の恩田陸はこのシーンを「劇中のお気に入りのシーンの1つ」と挙げ、映像・音楽の美しさを絶賛しており、松岡さんも「亜夜が音楽の楽しさを思い出す、重要なシーンで撮影も印象深かった」と語るなど、劇中でも重要なシーンとなっている。劇中では亜夜と塵だけでなく、亜夜とマサル(森崎さん)の連弾シーン、各キャストごとのキャラクターに寄り添った楽曲が聴きどころ。劇中の演奏曲には、ショパン、バッハ、ブラームス、モーツァルト、プロコフィエフなど一度は耳にしたことのある作曲家の代表曲を、日本最高峰のピアニスト(河村尚子、福間洸太朗、金子三勇士、藤田真央)が、それぞれのキャラクターに沿った演奏で作り上げている。『蜜蜂と遠雷』は10月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:蜜蜂と遠雷 2019年10月4日より全国にて公開(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会
2019年09月03日