2009年7月26日 23:15
スパイク・リーが描く戦場「彼らは、オバマへとつながってゆく進化の一部なんだ」
キング牧師やジョン・F・ケネディ、マルコムとリストは延々と続く。それは“希望”だ。僕たちの祖先が持っていたのと同じ希望だよ。彼らは奴隷だったけど、教会に行ってニグロのスピリチュアルを歌い、いつか約束の地に行き着けるようにと祈った。僕の祖母の母は奴隷として生まれたけど、祖母は大学を卒業して100歳になった。そして、僕をモアハウス大学とニューヨーク大学に行かせてくれたんだ。彼女はアフリカ系アメリカ人が大統領になるなんてことは考えたことさえなかったよ。それは、この国が大きく動いていることを示している。
いまは、祖父母や両親と同じ考えを持たないアメリカ人がたくさんいる。白人の子供たちが買う音楽の80%はヒップホップだしね。それは物事の見方を完全に変えてしまう。実際、彼らはオバマのキャンペーンの大部分を占めることになった。この映画は、まさにそこにピッタリとはまるんだ。希望と、この国の創始者たちがやろうとしていたことをついに達成しようとしているこの国の可能性という意味でね」。
題材が戦場であれ、日常であれ、スパイクが描き続けるものは変わらない。アメリカの歴史を担った男たちのドラマを堪能してほしい。
■関連作品:
セントアンナの奇跡 2009年7月25日よりTOHOシネマズ シャンテ、テアトルタイムズスクエアほか全国にて公開
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