【インタビュー】監督が語る『ファイティング・ファミリー』に込めた思い――“自分の居場所を見つける物語”
だから、彼は映画の前半では優しくて面白い兄貴だけれど後半では妹に嫉妬して意地悪をする、そんな役どころなんだ。でもザックを応援せずにはいられない。なぜなら彼を演じるジャックが本物の温かさと優しさを持っている、とても優れた俳優だからだ」。さらに、子どもたちにレスリングの英才教育を施したリッキー&ジュリアのナイト夫妻も英国映画ファン、海外ドラマファンにはたまらないキャスティングとなった。
一家の父リッキー・ナイトを演じたニック・フロストとは初タッグだったが、「ずっと尊敬していたし、本当に面白いなと思っていた。キャストの中で彼が唯一の、長年のレスリング・ファンだった。だからキャスティングの打診をした時、既にペイジとその家族についてもよく知っていた」と監督。「彼は体当たりで役に臨んでくれた。
父親としての優しさを表現できると同時に、必要とあればちょっと怖い存在にもなってくれた」と太鼓判。
そして、母ジュリアを演じたレナ・ヘディについては、「『ゲーム・オブ・スローンズ』のサーセイ役でしか知らない人はこの映画を見て驚くと思う。彼女の役どころは図太くて口が悪くて、時に悪辣でめちゃくちゃワイルドなワーキング・クラスのママさんレスラーなんだ。