【インタビュー】監督が語る『ファイティング・ファミリー』に込めた思い――“自分の居場所を見つける物語”
ただ、あまりに司会が上手いものだから観客が彼を全く離さなくてね」と吐露。「遂に僕は『ドウェイン、黙れよ!』って叫んでしまった。レスリングのイベントでザ・ロックにリングを出るように怒鳴ったのは僕だけだと思う」。
楽しげにそう語るマーチャント監督もまた俳優で、『ジョジョ・ラビット』や『LOGAN/ローガン』などに出演し、本作にもザックの彼女の父親役で出演している。「僕自身、大好きなシーン」と挙げるのは、まさに「ナイト一家がザックの彼女の両親を夕食に招く」場面だ。
「すごくぎこちなくて、思わず爆笑しちゃうやりとりがあるんだけれど、これは全部一家が僕に教えてくれた実際の出来事だった。このシーンではカメオ出演はあるわ、アドリブはあるわで笑いが絶えなかった。みんなお互いを笑わせようとするから、なかなかいいテイクが取れず、撮影が終わるまですごく時間がかかったんだ」と明かしてくれた。
若い女性にこそ見てほしい、その訳とは…
撮影中も「リラックスした楽しい雰囲気のセットを心がけた」という監督。「皆が緊張したり、萎縮する居丈高な態度をとる監督にはなりたくないからね。そんなことをしてもベストな仕事はできない。