2020年1月30日 13:00
『スキャンダル』は「女性のために男性が立ち上がるような映画」監督が明かす
と絶大な信頼を寄せている。
その背景にローチは、この作品について「男性こそが危機を起こしているのに、当人たちがまったく話し合っていない。この映画を試写で見た女性たちは、私もこういう経験をしたと、自分の経験を共有してくれる。その一方で、男性のほうは、まったく知らなかったと口を揃えて言うんだ。だから、新しい扉を開けることができたような気がして、とても嬉しい。もっとも、この映画で描かれる状況について完璧に理解できているという確信は、いまだに持ててはいない。だからこそ、プロデューサーの女性たちや出演者の女性たちの意見に常に耳を傾けるように心がけたつもりだ」と自身の意見を表明。さらに「男性にもっとこの問題について話し合って欲しいと思っている。
女性のために男性が立ち上がるような、それを促進させる映画であってほしい」と訴えている。
また、脚本を務めたランドルフも「セクハラの定義について、そして、実際このようなことが起きた時に人はどういう過程を経るかについて、観た人に考えて欲しいと思った。このように、明らかに違法なハラスメントの例を提示し、そこに物語を限定することで、人間の体験の基準のようなものを設け、国民全員が同意することの難しさを伝えたい」