休館に負けじ…亡き父の思いを受け継いだ支配人が語る名画座「下高井戸シネマ」の現況
になっていたことを知りました。当館は、お客様の声を直接聞くことがあまりなかったので、今回初めて皆様の思いを知ったというところです。
「仕事で辛かった時期に助けられた」「小さい頃、初めて連れて行ってもらった映画館」「たくさんの作品に出会った」「懐かしい映画館」といったコメントがたくさん寄せられ、下高井戸シネマが果たす役割、意義は、皆様に上質な映画と変わらない場を提供し続けることだと思いました。下高井戸という商店街にあり、映画という文化、芸術に身近に触れられる当館を、子どもたちのために残していかないといけないとも考えています。
「老舗は最新である」――名画座にしかない良さがある!
――最後に、下高井戸シネマのような映画館で働きたい、映画館を始めたいと考えている人にメッセージをお願いします。
下高井戸シネマのような映画館は、とても小さい規模で運営していると思いますので、働く方は劇場に積極的に関わっていただけると良いのかなと思います。ひとりではなく、みんなで考える、そのパワーは新しいステージへの原動力になります。閉館が続く名画座ですが、名画座にしかないよさを積極的に伝えていくと同時に、柔軟に変化していかないといけないと思っています。