休館に負けじ…亡き父の思いを受け継いだ支配人が語る名画座「下高井戸シネマ」の現況
ならではの魅力はどのようなところにあると思いますか?今後も受け継いでいきたい思いについても教えてください。
当館はメジャー系からミニシアター系まで、様々なジャンル・国・時代の映画を上映しているので、色々なタイプの映画に出会えるところや、様々な特集があるところは魅力かと思います。最近は上映本数が多く封切館の作品の切り替わりが早く、割と早い時期に当館でも上映が可能となる映画もあるので、ちょっと忙しくしているうちに見逃してしまった作品を名画座価格で見られるのも良いと思います。また、古き良き時代の映画館、という雰囲気を残す数少ない映画館ですので、この雰囲気の中で映画体験をしていただくことは、名画座ならではの魅力だと思います。いま挙げた魅力は、変えることなく受け継いでいきたいと思っています。
クラウドファンディングのおかげで聞こえてきたお客様の“声”
――新型コロナウイルスの拡大が感染する中で、3月頃より多くの映画が公開延期になり、さらに緊急事態宣言を受け、下高井戸シネマを含め、都内の多くの映画館が休館となっていますが、この数か月の状況の経過について教えてください。
2月中旬から目にみえてお客様が減少し出しましたが、3月下旬に都知事から出された外出自粛要請でガクッとお客様が減りました(8割減)。