くらし情報『本国で上映中止に…自由を纏い闘う女性たち描く『パピチャ 未来へのランウェイ』』

2020年7月7日 12:00

本国で上映中止に…自由を纏い闘う女性たち描く『パピチャ 未来へのランウェイ』

しかし、昨年12月、大統領選を控え政治情勢が不安定となっていた本国アルジェリアでは、9月に予定されていた先行上映が当局によって説明なしに中止され、さらに世界がコロナ禍に見舞われる直前の2020年3月時点でも未だ公開には至っていない。

第92回アカデミー賞国際長編映画賞へのエントリー要件(同年9月30日までに本国での上映が必要)を満たさないとして代表選出を危ぶまれたが、製作陣が政府からの圧力があったことを訴え、最終的に特例措置でアルジェリア代表作品として認められ、選考に進むことが許可された。さらに、“フランスのアカデミー賞”第45回セザール賞では新人監督賞を受賞するなど、世界各地で高く評価されている。

メドゥール監督は本作に寄せ、「この映画が、女性たちの心の扉を開き、声を上げるきっかけになることを願ってやまない」とコメント。真の自由と解放を求め、“自分らしく”を掴み取るため立ち向かう女性たちの闘いは、いま、この瞬間も続いている。

解禁となった予告編は、大学寮の門限を破ってナイトクラブに繰り出し、仲間たちのドレスの注文を受ける主人公ネジュマの生き生きとした姿から幕を開ける。

しかし、街にイスラム原理主義がはびこる中で、“女の正しい服装”としてヒジャブの強制や外国語教育に対する弾圧が加速。

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