醍醐虎汰朗ら出演、VRで『宇宙でいちばんあかるい屋根』スピンオフ
これまで、映画のメイキング映像やオリジナルVR作品は存在するが、劇場公開映画版のアナザーストーリーを同監督が脚本を一からオリジナルで作りあげ、撮影を行うのは今回が初。VRはゲーム性やインタラクティブな機能を使って体験させる作品が主流のなか、ストーリー性のあるシネマティックな作品への新たな挑戦となっている。
藤井監督は「VRでスピンオフ作品と聞いたとき、正直全く自信はありませんでした」と言いながらも、「VR作品は360度、観客が見るところを選択出来るので、芝居を撮る適切な距離感やレンズの選択、カット割りが存在しないのです。頑固なプロデューサー陣に根負けする形で最初は参加しましたが、様々なプロフェッショナルなスタッフのお陰で、新しい映像体験が出来ました。とても満足いく作品になっております」と手応えを覗かせる。また、醍醐さんも「初めてVRの撮影に参加しました」と明かし、「ほとんどのシーンが1カット長回しで、それによって笹川誠という役に入り込みやすく、藤井監督の世界で生きている感覚になりました。本編には描かれていなかった星ばあとの大切な1日を生きることができて、幸せでした」とふり返っている。