くらし情報『大作の延期が相次ぐ…難題が山積のハリウッド撮影時における“新型コロナ対策ガイドライン”とは?』

2020年10月9日 11:50

大作の延期が相次ぐ…難題が山積のハリウッド撮影時における“新型コロナ対策ガイドライン”とは?

それから3か月が経ち9月に入って撮影現場での対新型コロナ・ガイドライン改訂版が発表された。撮影許可を管轄するロサンゼルス・フィルム・オフィスの話では、9月に入って撮影許可の申請が激増したそうだ。しかし改訂されたとはいえ、ガイドラインは依然として十分に厳しく、映画製作においては予算の10%は新型コロナ対策関係費用として見積もるべしというのが界隈のうわさだ。

重くのしかかる予算と制約

たとえば、新型コロナのせいで雇わなければならない部署が増えた。「コロナ・セーフティ・オフィサー」なるスタッフを管轄する言わば「衛生部」である。その部署のチーフは衛生チーフの免許を保持していなければならない。医者でなくても良いのだが、チーフにはそれなりのライセンスが要求されるため、そういった専門職スタッフの費用はバカにならない。チーフに加えて補佐の衛生部員が数名つく。
クルーがきちんとマスクを付けているか、まめに手を消毒しているか、決まったエリアから外に出たりしないかなどの見張り係ともいえる役回りで、スタッフが多かったりロケ現場が大きいほど補佐の人数も必要になってくる。(=予算増)

撮影現場では万が一、ひとりのスタッフがウイルスを持っていても、それが拡がらないよう人同士の接近を極力制限できるように、職種ごとに出入りできる場所が区画分けされている。

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