4人の“パピチャ”が自由を満喫するシーンの重要性語る『パピチャ』特別映像
そんな彼女は「これは若くて美しく、自立した強い女性の物語でもある」と自信を込める。
「描かれた時代を私たちは知らない。でも撮影の間、その時代を生きてた。今のアルジェリアでもある」と語るのは、仲間の中で最も敬虔の念が深いが、その一方でファッションショー実現のカギを握ることになるサミラ役を演じるアミラ・イルダ・ドゥアウダ。監督は、彼女を本作に起用するために彼女に合う役柄を考えたという。
ドゥアウダが好きなシーンのひとつとして挙げるのが、4人が海辺ではしゃぐ場面。メドゥール監督によれば当時のアルジェリアでは海に行くこと自体が禁止されていたという。若い女性たちが水着姿で無邪気に遊ぶなどもってのほか。
監督は「深呼吸し自由を満喫するシーン」としてこの場面を重視。カナダへ留学することを夢見るカヒナを演じるザーラ・ドゥモンディは、実生活では生物学博士だが、彼女もこの海の場面について「それまでの撮影とは全然違ってた」とふり返る。
映像には彼女たち4人が、海辺や寮の部屋の中であらゆる抑圧から解放され、心からリラックスしている様子を捉えた本編シーンも盛り込まれ、合わせて本シーンの貴重なオフショット画像も解禁に。