【ネタバレあり】韓国スリラー『ザ・コール』戦慄のラストシーン…運命が変わった瞬間に注目
を電話越しにヨンソクに流して聴かせる。
さらに、2019年には小さなコンピュータといえるスマホがあり、音楽を楽しむのはカセットではないこと、スマホで買い物やビデオ通話ができることなどを話すソヨン。そんな中、ヨンソクは実の母親を亡くし、霊媒師の養母ジャオク(イエル)によって世間から隔離されるように暮らしていると打ち明ける。お互いの身の上に共感し合った2人は少しずつ距離を縮めていくことになるが…。
では、2人の女性たちの選択によって運命が変わった瞬間に注目しながら本作を観ていこう。
●運命が変わった日:「11月27日」
ソヨンとヨンソクは1999年11月21日に一度、対面している。ヨンソクの養母ジャオクは「ヨンチョン里4番地」の洋館を売りに出しており、少女のソヨンを連れた両親がこの日、見学に来た。気を利かせたヨンソクは電話を通じて、健在だった頃の父の声を2019年のソヨンに聞かせる。
涙するソヨンに、「父親を生き返らせてあげられるかも」とヨンソクが言い出す。「1999年11月27日」ガスの止め忘れから起きた火事を未然に防いでみせる、というのだ。
まさか…?と思ったそのとき、ソヨンの周囲の世界が揺らぎはじめ全てが再構築されているような感覚に陥る。