【ネタバレあり】韓国スリラー『ザ・コール』戦慄のラストシーン…運命が変わった瞬間に注目
ソヨンが目を覚ますと、その“新たな2019年”では家中、冷蔵庫だらけ。爆発事故でヨンソクは死んでおらず、また逮捕もされないまま猟奇殺人を繰り返しながら2019年まで生き延びてきたのだ(冷蔵庫が意味することは…恐ろしくて考えたくもない)。ただ、2019年にソヨン自身も存在していることから、1999年の少女ソヨンは無事ではいるらしい。
世間がミレニアムの年越しを迎えようとしていた大晦日の夜、今度は夫や娘と連絡がとれなくなったことからソヨンの母が派出所のペク警官と「ヨンチョン里4番地」に駆けつけていた。ヨンソクと少女ソヨン、ソヨン母が1つ屋根の下に集まったそのとき、2019年に生きていた現代ヨンソクとソヨンも一騎打ちとなる。
過去ではソヨン母が、現在ではソヨン自身が刃物を手に迫ってくるヨンソクから逃れようとする。このシーンの対比の見せ方は見事で、迫真の演技を見せるパク・シネ、本当に何かが憑依したかのようなチョン・ジョンソ、そして母性を滾らせて娘を守ろうとするキム・ソンリョン、女優たちの迫力に圧倒され観る者の緊張感もピークとなるはず。
●運命が変わった日「2020年1月1日」
やがて、すべてに片がついたと悟ったソヨンは母の病室に向かうが、そこに姿はなかった。