くらし情報『【インタビュー】アナ・ジラルド、いま分からなくても「そのうち意味に気づく」『パリのどこかで、あなたと』』

2020年12月10日 17:30

【インタビュー】アナ・ジラルド、いま分からなくても「そのうち意味に気づく」『パリのどこかで、あなたと』

“都会に暮らす大人”たちが抱える悩みや寂しさを、丁寧に映し出していく本作でアナが演じているのは、がんの免疫治療の研究者として働く傍ら、プライベートではマッチングアプリで一夜限りの恋を繰り返し、ありのままの自分をさらけ出すことができずに悩む女性メラニーだ。またレミーは、日本でも注目度上昇中のフランソワ・シヴィルが演じている。

――メラニーに共感できたところはありますか?自分とは違うと感じたところはありますか?

アナ:最初は自分とは全然違うと思っていました。

人生に対する態度が私とは真逆だったので。ただ、次第に好きになってきて、なんというか、劇中のように彼女を許せるようになったとでも言うのでしょうか、弱点を強みに転じることを学びました。

撮影中に友人たちと役についてストーリーについて話したんですが、彼らの中でもメラニーと同じような態度や反応、自分で自分を苦しめるような悩みを抱えている人が多かったんです。セリフが自分の中に少しずつ染み入って、作品が公開された1年ほど後になって、やっと映画で語られていたこと、起こったこと全てを分かった気がします。友人たちにも「この映画を観て欲しい。
もしその時メッセージがわからなくても、とばさずに観て欲しい。

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