2020年12月15日 18:00
映画業界始まって以来の大ニュース!? ストリーミングはハリウッドを制するのか
ワーナーと長年親しかった関係者にとって、今回のニュースはまさに親元に裏切られたという感があるのだろう。HBO Maxはスタートしたばかりなのに、すでに業績が芳しくないと報じられている。我が身を救うための企業戦略とは言え、ビジネスの世界は義理も人情もないことを思い知らされる。
ハリウッド映画業界に新時代到来か
興行収入の歩合が主な収入源である劇場業者たちは、ワーナーの非情なニュースを聞き、億単位の興行成績を叩き出すディズニーがストリーミングと劇場の同時公開を始めたらどうなるのかと懸念しているに違いない。もしディズニーがワーナーのそれにならったら、劇場業界はひえ上がってしまうだろう。
いっぽうディズニー陣営では12月10日(木)、株主総会が行われた。「(ワーナーのような)劇場封切り作品をストリーミングサービスに直行させるような事はしない」と代表取締役が発表したものの、来年以降発表されるディズニー大型作品の大多数がディズニープラスのストリーミング向けの作品であることも明らかにした。この状況から見て残念ながら劇場主側の未来は明るいものとは言えない。
これまでは映画チケットの売り上げ歩合をボーナスとして受け取る契約をしていたプロデューサーや監督、俳優たち(厳密に言うとその弁護士やエージェントたち)