くらし情報『進化が止まらない仲野太賀、“無敵”になった俳優のこれから』

進化が止まらない仲野太賀、“無敵”になった俳優のこれから

まずは、2021年2月11日に公開する『すばらしき世界』。日本が世界に誇る実力派監督・西川美和の最新作で、第56回シカゴ国際映画祭で観客賞と最優秀演技賞(役所広司)の2冠に輝いた力作だ。

人生の大半を刑務所で過ごした殺人犯(役所さん)が、社会復帰を目指す物語だが、本作で仲野さんは準主役に抜てきされた。主人公を取材するうち、情が移ってしまう元テレビ番組の制作者をリアルに演じており、物語の“良心”として、さらには観客と物語をつなぐポジションとしても機能している。仲野さんを追ってきた身としては、万感の思いが込み上げてくるほどのベスト・アクトだ。ぜひ公開を楽しみにお待ちいただきたい。

その翌週の2月19日に公開する『あの頃。』では、重度のハロプロファンをエネルギッシュに演じており、観る者を爆笑させるだろう。
口やかましく、ひねくれ者で見栄っ張りだが、その実小心者でもあるという、なんとも憎めない男を好演。ホロリと泣かせる名演も披露しており、主演の松坂桃李(「ゆとりですがなにか」コンビだ)とも好相性を見せつける。今泉力哉監督に加え、『南瓜とマヨネーズ』の冨永昌敬が脚本を手掛けている点にも注目だ。

2018年に、盟友・菅田将暉のオールナイトニッポンにゲストとして登場したとき、仲野さんはこう言っていた。

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