2020年12月31日 13:00
「人生に誇りを」ピート・ドクターが『ソウルフル・ワールド』に込めたメッセージ
ということを観る人に伝えたかったという。
実は、そのメッセージはピクサーで働くアーティストたちにも伝えていることの一つで、とくに共同監督ケンプ・パワーズは、ドクター監督の思いと自分の経験を重ねて監督と共に映画を制作していった。彼は元々ジャーナリストとして活躍していたが、自分の人生を見つめなおしたときに、物語を語るという情熱が忘れられず、ジャーナリストの職を辞めて夢を追い、ピクサーで働くことに決めたのだ。
パワーズは「ピクサーは僕にとって物語を語る巨匠的存在だった。そんなピクサーの好きなところは積極的に黒人のアーティストを増やしているところ。僕は最初ライターとして招かれたのにも関わらず、共同監督にまで選んでくれたんだ。この映画を観た人が自分の人生に誇りを感じてくれると嬉しいな」と、誇りを持って仕事ができていることを明かした。
一方、ドクター監督は本作について、「僕は個人的に感じたことをストーリーにしているんだけど、感じた想いというのは世界で共通していると思うんだ。
外で起こっていることが全てではなく自分がどう感じたかが大事で、人の内側にあるものを本作でも語っている。本作が観る人の心に響くといいなと思ってるよ」