くらし情報『『鬼滅の刃』大ヒットによる錯覚と、正念場を迎える2021年の映画界』

2020年12月31日 16:00

『鬼滅の刃』大ヒットによる錯覚と、正念場を迎える2021年の映画界

また、その背景には、同時期に公開が予定されていたハリウッド映画の大作が、軒並み翌年以降に公開延期となっていたこともある。6月以降、劇場、特に日本全国に展開している大手シネコン・チェーンで観られる作品の選択肢は狭まっていて、それは現在も回復してない。

コロナ禍で、日本においても配信シフトへの動きは着々と進んだ。高齢層の観客の客足を中心に、既にコロナウイルス感染拡大の大きな影響が出ていた3月6日に公開された『Fukushima 50』は、日本全国に緊急事態宣言が発出された4月16日の翌日に、異例のタイミングでPVOD配信されることに。東宝映像事業部配給で6月5日に劇場公開を予定していたアニメーション作品『泣きたい私は猫をかぶる』は、劇場公開の延期を発表した4月27日のたった2日後の4月29日に、6月18日からNetflixで全世界独占配信されることを発表。松竹・アニプレックスの配給で4月17日に劇場公開を予定していた行定勲監督の『劇場』は、劇場公開の延期を発表した後に配給が吉本興業へと移行し、新たな劇場公開日である7月17日に、同時にAmazonプライムビデオで全世界独占配信されることとなった。

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