見れば見るほど癖になる!? スタンダップコメディの魅力
アメリカの人種差別や社会問題をシニカルに、全く違う目線でいじり倒すのが痛快ですが、彼の特徴である笑いと笑いの間に挟まれる「気づかせるトーク」にも注目です。
アジズ・アンサリ/Netflix「アジズ・アンサリの“今”をぶった斬り!」
Netflixドラマ「マスター・オブ・ゼロ」でお馴染み。本作の監督は映画『her/世界でひとつの彼女』スパイク・ジョーンズ。冒頭から性的不正行為報道で干されていたことをがっつりネタにして始めるところからアジズ節全開な1時間。原題は「Right Now」。いまの時事ネタを皮肉にするだけでなく、いまこの瞬間に生きるということについてフォーカスを当てた内容は、お笑いを目当てに視聴したはずなのに、一つの短編映画を観ているような気分にもなります。それはきっと、スタンダップコメディの撮影は会場の端からコメディアンを撮影するのが通例ですが、本作は間近で撮影することで視聴者もすぐそばで見ているような感覚になるからなのかも。そんな、息遣いさえも感じられそうな臨場感あるスタンダップコメディです。
アリ・ウォン/Netflix「アリ・ウォンの人妻って大変!」
2020年TIME紙の最も影響力のある100人に選出され、彼女のスタンダップコメディが大好きなキアヌ・リーブスが彼女主演のNetflix映画『いつかはマイ・ベイビー』にカメオ出演を快諾して話題に。