見れば見るほど癖になる!? スタンダップコメディの魅力
テレビに出てくるアジア系女性といえば、がり勉で冴えないか、ドラマや映画での医師役かという時代において、Netflixコメディ部門のトップであるリサ・ニシムラ氏がきっと彼女のコメディは多くの人が楽しめるはずと、前例のない中起用し一躍スターになったアリ・ウォン。今回紹介するのは2作目。前回同様今回は第二子出産を控えた状態で撮影し、母であること、妻であること、女性でキャリアを積むこと等世の中のあるあるを痛烈にこき下ろすトークは痛快!
ハンナ・ギャズビー/Netflix「ハンナ・ギャズビーのナネット」
Netflixでスピーチのようなスタンダップコメディを配信するや否や各メディアで絶賛されエミー賞を受賞した注目のオーストラリアタスマニア出身のコメディアン。レズビアンとして、女性として生きていく上で、これまで自虐的にネタにしてきた自分の人生を、今回ばかりはと正しいストーリーとして伝えるラスト10分は圧巻のステージ。ラスト10分に至るまでの全てのジョークが伏線として張り巡らされた構成にも脱帽してしまいます。コメディアンを引退したい…と語る彼女のその気持ちの根底に、もし何かを感じとったならその気持ちをぜひ大事に生きていきたいとさえ思う、素晴らしいステージです。