29歳で仕事を辞めて渡米! 現地でゼロから学んだ日本人がハリウッドの映画ポスターデザイナーになるまで(前編)
でもそこで、ワーナーブラザースの人事の方にダメ元でポートフォリオを広げて、熱意を見せたんです。そしたら、私のアプローチに圧倒されながらも私がデザインした手作りの名刺を受け取ってくれて、その半年後に奇跡的にその人事の方から「新しくできたTVマーケティングのクリエイティブ部門に空きがあります」と連絡があったんです。そしてクリエイティブ・ディレクターとの面接の機会をいただき、ワーナーブラザースの「World Wide Television Marketing 」という部署で働き始めることになりました。過去の経験から、労働ビザの依頼を採用面接の時点でするのは難しいことを学んだので、その時は、OPTという学生終了後1年だけ働けるビザで仕事を始めました。心の中では、大手の映画スタジオであれば、ビザを出してくれるんじゃないかという思いで、自分のスキルをアピールするために必死に働きました。そして半年後、タイミングを見てクリエイティブ・ディレクターに労働ビザのスポンサーになることを依頼したんです。
ところが期待は裏切られ、この部署ではビザのスポンサーはできないと断られました。労働ビザのスポンサーになる会社はお金の負担と厄介な手続きが必要となるので、新しい部署ではそこまでする余裕がないとの理由でした。