くらし情報『【どちらを観る?】“お金”を考える『クリスマス・キャロル』&『キャピタリズム』』

2009年11月20日 20:17

【どちらを観る?】“お金”を考える『クリスマス・キャロル』&『キャピタリズム』

そして、お金は有り余るほど持っているのにクリスマスを過ごす相手がいないスクルージが、周りの人を愛することで自分の未来を変えていくストーリーに込められたメッセージは“気づき”。貧しくても愛する人(家族)がいることが何よりも幸せ…とは言い難い時代ではあるけれど、そんな時代だからこそ“気づき”が大切なのだと感じる1作だ。

自分はなんて強欲な人間だったんだ…!と、気付く以前の“意地の悪い”スクルージのような人間は現代にもいる。2008年9月のリーマン・ブラザーズの経営破綻を引き金に100年に一度の世界同時不況に陥っているわけだが、その原因を作った投資銀行や保険会社の役員たちだ。彼らは(一般市民の)税金で倒産を免れたにもかかわらず、その後も1億円以上のボーナスを手に!今現在もとてつもない額のマネーをふところに入れ続けている。そんな理不尽なマネーの流れに一石を投じたのがマイケル・ムーア監督の『キャピタリズム〜マネーは躍る〜』。そもそもアメリカの資本主義(キャピタリズム)って何?どうしてこれほどまでの不況になったの?アメリカの1%の富裕層が底辺の95%より多い富を所有しているってどういうこと?などなどいまの経済をわかりやすく紐解いていく、言わば経済の教科書。

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