くらし情報『【インタビュー】安達祐実、「完璧を求めない」役者としての“いま”』

2021年5月1日 11:50

【インタビュー】安達祐実、「完璧を求めない」役者としての“いま”

あと、私はそんなにたくさん映画やドラマを観ていないんですが、彼は『語る以上は中途半端は嫌だから、ちゃんと知っておきたい』とものすごくたくさん観ていて詳しくて、その辺りの話も聞きました。少し距離はあるんだけど、お互いにちょっとずつコミュニケーションをとろうとするぎこちなさと心地よさが、作品にちょうど良かったように思います」

自分が抱いた感情を覚えておいて、演技の際に引っ張り出す

ここまでの話で、ひとつ気になる部分があった。それは、安達さんが役に挑むうえで「ゆるさ」を大切にしているということ。個人的には、俳優・安達祐実といえば生粋の技巧派であり、憑依型の名優であるイメージが強い。いわば、「ゆるさ」とは対極にあるように思う。そうした考え方は、昔から持っていたものなのだろうか?

「途中から変わっていきました。最初の頃は、不安もあって『完璧に決めていきたい』と思っていたんですが、そうするとそれしか出来なくなってしまうんです。ある程度余白があるほうが、現場で面白いものが生まれやすいと気づいてから、自分自身もすごく楽に仕事をできるようになりました。
人って、一つの人格だけじゃないじゃないですか。色々な感情があって、見えているのはあくまで一面。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.