2021年7月8日 09:30
【映画と仕事 vol.9 前編】Netflixの人気作にも参加! “ワードローブ・スーパーバイザー“として活躍中の日本人が語るアメリカの撮影現場
と。200通くらいはメールしたと思います。
中には返信をくださる方もいたんですが、タイミング、それから何よりもビザの問題がすごく大きくて、なかなか仕事にはたどり着けなかったんですよね。いまにして思うと、先方からしたら、雇いにくい存在だったんだろうなと思います(笑)。
先ほども話に出たOPTがあったので卒業後も一応、仕事をすることはできて、大学を出て1~2か月が経った頃かな? ほぼ無給なんですが、インターンのような形でインディーズ系のある映画の衣装デザイナーさんからたまたま声をかけていただいて、仕事をさせてもらったんです。
ただ、その作品が急にバジェット(予算)がなくなって、シャットダウンしてしまい…(苦笑)。また仕事を探さなきゃと思ってたら、1か月後にその作品の撮影続行が決まりました。とはいえ、デザイナーやアシスタントは辞めることになったので、私の役割も終わりかなと思っていたら、その作品のプロダクション・デザイナーの方から「あなた、こないだまでよくやってくれていたから、引き続き衣装の仕事を、スーパーバイザーとしてやってくれないか?」とお話をいただいたんです。
正直、私は実際の衣装の仕事について、まだほとんど何も知らない状態だったんですが、やる人が誰もいない状況で「あなたしか頼める人がいないから」