2021年7月8日 09:30
【映画と仕事 vol.9 前編】Netflixの人気作にも参加! “ワードローブ・スーパーバイザー“として活躍中の日本人が語るアメリカの撮影現場
ちなみに大学での専攻は「演劇(Theater)」で、照明、舞台装置、デザイン、衣装、ヘアメイクアップから演劇の歴史についてなど、演劇に関することをひと通り学びました。
低予算インディーズ映画のスタッフから積み重ねたキャリア
――その後、どういう経緯で現在のワードローブ・スーパーバイザーのお仕事をするようになったんでしょうか?
大学在籍中も学内の「衣装部」でインターンのようなことをしたり、教授に付いて、学外で行われる舞台公演やファッションショーの手伝いなどをさせてもらっていました。ただ、舞台はなかなかお金にならないということ――好きではあるんですが、仕事にするとなるとちょっと難しいなということを思い始めて、それなら映像系のお仕事はできないか? ということを考えるようになりました。
でもどうしたら映像の世界で衣装の仕事をできるのか? コネクションもないし、教授も舞台関係の人間は知っていても映像の関係者は知らないということで…。そこで、卒業の少し前の時期から、とにかくいろんな人にメールをしました。インターネットで映像関連の会社などを検索して、連絡先があった場合は「インターンでいいのでお仕事をさせてください」