くらし情報『【映画と仕事 vol.11】牛尾憲輔が語る映画の“劇伴”の魅力! シンプルな“音”が映画『子供はわかってあげない』のドラマを引き立てる』

2021年8月30日 18:00

【映画と仕事 vol.11】牛尾憲輔が語る映画の“劇伴”の魅力! シンプルな“音”が映画『子供はわかってあげない』のドラマを引き立てる

実写は基本的には“ピクチャーロック”と言われる、CGや色はまだ粗い状態だけど、基本的な画が出来上がっている「だいたいこういう映画ですよ」というのがわかる状態の映像が送られてきて、そこから劇伴の制作がスタートします。

実写であれば、その段階で登場人物たちは動いているし、色も乗っているし、生音の効果音が乗っているんですね。でも、アニメーションだと、最初に頂く映像はバラバラだし、最後の最後……試写の前日くらいまで出来上がってなかったり、なんなら試写も回せない状態だったりするんですね。

――なるほど、音楽をつける段階での映画そのものの完成度が実写とアニメでは全然違うんですね。

加えてアニメの場合、当たり前ですけど、生の効果音がなくて、足音も衣擦れの音も、全てつけない限りは無音なんです。その差による違いはすごく大きいですね。影響を受ける部分も多いです。

映画の中にセリフや環境音といったロゴス(=論理・意味)的なものが存在するときに、それを「支えるのか?」、「邪魔するのか?」、それとも「引くのか?」 ということをこちらでやらないといけないわけです。
だから、元の映像に効果音があるかどうかというのはすごく大きいですね。

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