2021年12月11日 12:00
【ネタバレあり】『ヴェノム』最新作で“俺たち”の関係性が進化へ…MCUへの扉も開く?
への独占取材でスクープを得て人気記者に返り咲く。お互いが、お互いを特別にする存在。2人の信念と正義感が共鳴して共存関係を後押しし、エディ/ヴェノムは残虐な庇護者(リーサル・プロテクター)となっていく。
とはいえ、そんな2人の痴話喧嘩が始まると、劇場では決まって笑いが起こる。エディ役のトム・ハーディはあらかじめ録音したヴェノム役の自分の声を相手に今作でも華麗な二人羽織を見せ、日本語吹替版では諏訪部順一と中村獅童の掛け合いが絶妙だ。
“共同生活”を送るにあたり、「悪人以外食べてはいけない」というルールをヴェノムに課したエディだったが、ヴェノムの食欲は留まることを知らずイライラは募るばかり。エディがせめてもの“プレゼント”としてニワトリを2羽与えても、「ソニー」「シェール」と名前をつけ、すっかり情が湧いてしまう始末。懐メロ好きのエディの影響を受けてか、『バーレスク』にも出演した俳優でシンガーのシェールと故ソニー・ボノの夫婦デュオ「ソニー&シェール」から名前をとるなんて、ヴェノムはやっぱり可愛い(だが、18歳で結婚したシェールと11歳年上のソニーの関係は従属的で不公平なものだったという)。