【文豪を演る】インタビューvol.5 成宮寛貴 as 森鷗外 クールと必死の間で…
!」とも。
現在27歳。そろそろ“若手”ではない年代に差し掛かってきているのかもしれない。自分の属する世代や年齢、自身の中の変化や成長を意識することは?
「それは“シェア”の問題かな。若い子は常に次々と出てくるわけで、そういう子たちを起用して、かつて僕らも出ていた青春群像劇が作られる。僕は僕で、もちろんひとつずつ年をとって、演じる役柄(の年齢)も少しずつ上がっていく。個人的には、実年齢や年上の役を演じるよりは年下の方が演じやすいですね。必死で生きているから“実年齢の人物”が見えてこないんでしょうね」。
この「BUNGO」シリーズで塚本高史さんに話を聞いたとき、「いまの自分たちだからできる群像劇をやってみたい」と語っていた。それを伝えると、少し笑ってこんな答えが。
「僕らくらいの年齢って、夢がバァーって広がっていてそこに全力疾走という感じでもなくて、少し何かが見えてきて、何かをあきらめたり、シフトチェンジする年頃なのかもしれないですね。まあ、僕自身にそういう実感はないですが(笑)。そういう部分を描くものならやってみたいですね。年齢を少し重ねて、学園モノから少しお兄さんになって“作品選び”が面白くなったというのはありますね。