『第9地区』シャルト・コプリー 異色のオスカー候補作を南アフリカの異能の男が語る
そうでなくとも、僕は元々、彼女の大ファンだったから、僕の演技を褒めてくれてすごく嬉しかったよ」。
ヨハネスブルグに生まれ、12歳で短編映画を自主制作。ロンドンで演劇を学んだ後、19歳の頃から製作会社を運営。24歳のときには、南アフリカのTV業界史上、最も若い重役の座に就いたのだそうだ。
その後も、CMやミュージックビデオ、映画といった数々の映像作品を製作&監督。
「元々、俳優志望ではなかったから、友人であるニールから役を依頼されたときは驚いた。カメオ出演くらいかなと思っていたんだけどね」と笑うシャルトだが、80年代のTVドラマをリメイクした『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』が次回作として公開待機中。「今後も俳優としてやっていきたい」と語る。
「幼い頃は想像力が豊かで、『グーニーズ』が好きな子供だったよ。南アフリカにTVが普及したのは1976年で、73年生まれの僕は当時3歳。両親がTVを見せてくれるようになったのは、8〜9歳の頃だったんだ。それまでは音で遊ぶことが多く、物語の朗読テープを聴いたり、それを真似て楽しんでいた。その経験があるからか、演じるキャラクターを作り上げるときはいまでも声から作るようにしている。