2022年9月6日 19:30
普遍のテーマ<母と娘>を描く映画『秘密の森の、その向こう』『母性』ほか
ことから始まったという。
森の中にある小屋の前に2人の女の子が立っているというシンプルなイメージから、それを母と娘にしたいと考えた監督は、徹底的に物語を掘り下げたという。この思いもよらない設定について、監督は「あらゆる人の身に起きる可能性のある状況にしたかったし、私自身の個人的かつプライベートな解釈も入れ込みたかったんです。子ども時代の親と出会うという設定は、多くの人が自分自身に置き換えて想像することができるし、親子の関係を見直すことにもなります。このアイデアを練り上げるのは、本当に楽しかったです」とふり返る。
セリーヌ・シアマ監督が好きな<母と娘映画>は?
本作の日本公開に寄せて、シアマ監督自身が好きな<母と娘映画>をいくつか教えてくれた。最近の映画の中ではディズニー&ピクサー『私ときどきレッサーパンダ』(ドミー・シー監督)がお気に入りだそうで、4回も鑑賞したそう。
ほかにも、スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマン監督が手掛けた母と娘映画は「衝突をすると娘の関係を深く掘り下げていました」と語り、具体的には『秋のソナタ』や『叫びとささやき』を挙げた。
さらに、「母娘映画とは言えないかもしれないけれど、とても強烈な印象が残った」