ダイアナの魅力と“いま”描こうとした理由『プリンセス・ダイアナ』エド・パーキンズ監督インタビュー
当時のアーカイブ映像だけを使い、その時代に浸ることができる本作の独特な構成について監督は、「アーカイブ映像だけで構成されたアプローチを取ることによって、当時の物語を現代の観客のために再構築できるだけでなく、我々自身にもカメラを向けながら、自分と王政、自分と有名人という関係性、ひいてはこの悲劇の物語に加担してしまった私たち自身への難問として投げかけることができればと願っています」と思いを込める。
幼い頃にダイアナの死に触れたパーキンズ監督が、なぜいま彼女の物語を描こうと思ったのかという理由については、「彼女のストーリーは私が長い間伝えたいと思ってきたものでした。私たちの時代を象徴するような物語だと感じたからです。ここには、権力、ドラマ、悲嘆、悲劇など、シェイクスピアの世界にある要素がすべて含まれているだけでなく、私たち全員がその一部として生きた世界でもあるからです」とコメント。
そして、「多くの人々と同じように、私も奇妙なほどにこの物語に関して個人的な思い入れがあります。世界中の何百万人もの人々と同じように、私もダイアナ妃が亡くなったというニュースを耳にした時、自分がどこにいたかを鮮明に覚えています。