くらし情報『“優しい女性嫌悪”の存在を表に、『シスター 夏のわかれ道』で中国若手監督が語ること』

2022年11月20日 17:00

“優しい女性嫌悪”の存在を表に、『シスター 夏のわかれ道』で中国若手監督が語ること

この映画の撮影時は、役柄の設定より5才も若かった。イン監督は、「アン・ランは様々な葛藤や痛みを抱えた女性ですが、ツィフォンはそんな感情に入り込み、苦しみを味わうことを恐れない優れた俳優」と彼女を絶賛する。また、脚本を手掛けたヨウ・シャオイン(『妻の愛、娘の時』など)は、イン監督の大学時代のルームメイトでもある。

この映画の大きなテーマの1つに、女性たちの連帯がある。アン・ランに姉として弟の面倒をみる義務を説く伯母の描写が象徴的。彼女は自分の人生の全てを、弟たちを支えるために捧げてきた世代だ。

「伯母のキャラクターは、私たちの母親世代のイメージを形にしたものです。苦労を厭わず、不満を言わず、家族のために自分を犠牲にしてきた。
中国を含め、アジアの多くの家庭では、家族の間で愛情や自分の過去について語ることは少ないと思います。特殊な情況を除いて。劇中、伯母はアン・ランに自分の過去を語ります。『私と同じ道を歩むな』と」。

伯母の告白を通して監督が若い女性たちに伝えたかったのは、自分の意思で新しい道を歩んでほしいというメッセージ。「なぜなら、この世界は、あなたたちのものだから」。

“優しい女性嫌悪”の存在を表に、『シスター 夏のわかれ道』で中国若手監督が語ること

アン・ランは葛藤の末にどんな決断を下すのか。

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