くらし情報『“優しい女性嫌悪”の存在を表に、『シスター 夏のわかれ道』で中国若手監督が語ること』

2022年11月20日 17:00

“優しい女性嫌悪”の存在を表に、『シスター 夏のわかれ道』で中国若手監督が語ること

「たとえばアン・ランが、男性との競争が激しい医者を目指すより、地元の専門学校に行って看護師になれと父親に強要され、医学部受験を断念したように。さっさと学業を終えて就職し、親を養えという考え方であり、それが正しい女の子の生き方だと思われていたからです。こうした差別の存在を、映画を通して表に出すべきだと思いました」。

“優しい女性嫌悪”の存在を表に、『シスター 夏のわかれ道』で中国若手監督が語ること

同じような差別を、2019年に中国で大ヒットしたドラマ「それでも、家族~All is Well~」(原題「都挺好」、CS放送「女性チャンネル♪LaLa TV」で放送中)でも観ることができる。主人公は、2人の兄ばかり贔屓する両親と反目し、早くから自活してキャリアを築いた女性だ。親子関係や高齢の親との同居問題など、家族の「あるある」を描いて本国で大きな反響を呼んだ。

筆者には中国に主人公と同世代の友人がいるが、このドラマについて話した時、「かなり大げさ」と笑っていたことが気になった。確かにドラマは誇張してはいるが、留学経験があり、都市部の恵まれた環境で育った彼女たちは、家庭内で男女差別を感じたことはないという。
それこそ、『シスター』を通じてイン監督が指摘したかったことではないだろうか。

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