2022年12月31日 19:00
配信オンリーの2022年おすすめ新作ホラー『ナイト・ハウス』『呪詛』ほか5選
しかし、真相に近づくにつれて家にいる謎の者の存在はますます色濃くなっていく。やがて夫が設計した湖畔の家に、ある秘密が隠されていると知る…。
2020年のサンダンスほか各国の映画祭で注目を集めたサイコホラー。湖畔の家を舞台に、夫を亡くした女性が体験する恐怖を描く。
監督は『ザ・リチュアルいけにえの儀式』(2017年・Netflixオリジナル作品)などのデヴィッド・ブルックナー。2022年に公開された「ヘルレイザー」シリーズの最新作でも監督を務めており、今後の動向が注目されるクリエイターの一人だ。本作でも、家具や壁を使い人影に見せるトリックアートのような表現や、『透明人間』(2019)を進化させたような特殊効果を用い、斬新なホラー演出でそのクリエイティビティを発揮している。
そして何より主人公・ベスを演じたレベッカ・ホールが素晴らしい演技を見せる。
「夫を失った未亡人」という従来ならさめざめと悲しみに暮れるヒロインとなりそうな役柄を、愛した夫のその死に怒りを感じているという一筋縄ではいかないキャラクターとして演じている。それによりむしろ弱々しく危うい雰囲気も漂わせていて、そのバランスが絶妙だ。