2023年1月17日 20:00
黒沢清監督作や日本初上映作など19作品上映「建築映画館2023」開催
で国際的評価を高めていく溝口健二の監督作。物語の流れに沿って効果的に建築の部分を映し出す手腕に着目し、再評価を試みる。美術監督・水谷浩が手掛けるセットにも注目。
上映:2月25日(土)12:10-
『クリーピー偽りの隣人』
2016年、130分、デジタル監督:黒沢清
建築物の配置がストーリー上の重要な要素として登場するサスペンススリラー。撮影時も現場の俯瞰図のなかに役者の動線を描き込みながら演出をつけていくという黒沢清。その監督作品のなかでも、空間構成と物語の構成が互いを利用しながら展開していく本作を、改めて図面とともに見直す。
上映:2月25日(土)16:40-
《建築と人物》
ある特定の人物がその映画に関わっていることが大きな意味をもつ映画をとりあげる。ここで言う人物は、映像を撮った人物の場合もあれば、映像に映る人物の場合もある。その人物は建築的な言葉でいえば、施主である場合もあれば、利用者である場合も、もしくは設計者である場合もある。こうした人物と建築の関係をめぐって、上映プログラムを選定した。
『Koolhaas Houselife』© BEKA & LEMOINE
『Koolhaas Houselife』
2017年、58分、デジタル監督:イラ・ベカ、ルイーズ・ルモワンヌ
OMAの設計によって1998年に竣工した「ボルドーの住宅」