【レビュー】映画館が“救い”の場に…英国の名優とサム・メンデス監督が紡ぐ『エンパイア・オブ・ライト』
何より、スティーヴンを演じるマイケル・ウォードは、あのオリヴィアと対峙しながら眩い光を放つまさに新星だ。スティーヴンが直面する、職にあぶれたスキンヘッドの白人青年たちからの惨い差別もしっかりと描かれる。彼が苦境の白人を助けるためだけの、単なる“親切な黒人”とならぬよう努めていることも伝わってくる。
さらに、オリヴィアと夫婦役を演じたことのあるコリン・ファース扮するセクハラ・パワハラ支配人のエリスはさて置き、スティーヴンに「暗闇の中の光」について話す映写技師ノーマン役(彼の映写室がまた素晴らしい)のトビー・ジョーンズ、「ザ・クラウン」シーズン4でも女王に関わる重要な役を演じていたトム・ブルックら、劇場スタッフたちの人間味と温かさも疑似家族のように2人を包み込んでいる。
『エンパイア・オブ・ライト』は2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。
(上原礼子)
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エンパイア・オブ・ライト 2023年2月23日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開
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